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さていろいろと物議を醸し出したが本日付けで「カネボウ」が上場廃止となった。東証で56年、その前身を含めると114年間も上場していた幕を閉じた。
週末の売買最終日は360円の終値、併合前で見れば実質36円となりTOBやスポンサー企業との株式交換をアナウンスした再生機構側のリップサービスも手伝い続投となったが、はたして数年間で再上場となり見事花を咲かせられるか否かいろいろな意味で注目である。
昨日はEIA(米エネルギー情報局)及びAPI(米国石油協会)の在庫発表があったが、毎度その時の地合いで良くも悪くも解釈される。
ところで昨日の数値は原油在庫がEIAが300万バレル減少、方やAPIが1,380万バレル減少と両者大きく相違している。一般的にはEIA指標となっているので騒ぐ内容という事ではないのだが、これに限らず以前書いた不動産関係や金融資産、不良債権に関する数値等は実態を反映していない物が多い。
先の中国問題でも為替が振り回されたが、公表モノには誘導される部分が多分にあり投資家としては先ず疑って見るくらいの余裕が欲しいところ。
時事の記事で見かけたが、大和の商品指数連動ファンドについて触れていた。ご存知アストマックス・コモディティー・ファンドを加えているが、株や債券との相関性が低い投資先を組み入れたいとの思惑からである。
しかし直近では相関性が低いどころか株式・債券・商品共に強い場面が度々散見され、教科書通りのアノマリーが通用しなくなって来ている。
分散というより個別という感覚になりそうだが今は未だ小さいファンドの規模もどういった変遷を遂げるのか見守りたいところ。
本日は手広く事業を展開している知人と久し振りに食事していたのだが、ふと煙草に目を遣ると見慣れない仰々しい但し書きが。
両面にベタベタと健康上害を及ぼす可能性を謳い、おまけに横には「Lights」の表現は悪影響が他比較で小さい事を意味しない等々、いやいやこれでもかという感じ。
二月発効のWHOの「たばこ規制枠組み条約」が批准各国に求める対応措置に基づく物だが、直ぐに思い浮かんだのが改正商取法施行後の勧誘規制や、いざやる気になってもその書類審査等々の煩雑さである。まあ、全く別物だが何かこうあれこれ考えてしまう。
5月末にヘラクレスの件で再度触れたが、IPOに続いて今度は新規銘柄の証券会社よる自己売買や信用取引をも規制すると発表した。
一応裁定に絡む自己は対象外らしいが、何かこう圧力が掛かっているとしか思えない続編である。
春先に同取引所に問題提議したM&Aコンサルの村上氏あたりは元から上場には反対であったらしいが、投資家保護とはについてもう一度考える場面だろう。