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今週初めには経産、農水両省が中部商品取引所が申請していた鉄スクラップの上場を認可したが上場は10月、取引要綱等既に出ているが世界初とあってどんなものか興味深いところである。

どんな業界にも取引慣習というものがあって、一般に商品が新規上場する際にはこの部分を軽視した為に鳴かず飛ばずという経験を既に東穀や東工取もしている。

この辺は非常にナーバスな部分で両者納得という均衡点はまず見出せないであろうが、少しでも歩み寄る部分が今後出て来ると上場後は可也今迄と違った物となって来るのは必至であると思う。

個人パワー

本日の日経平均はザラバではあるが1年3ヶ月ぶりに12,000円台を回復した。そんな中を本日は、イートレード証券が先月の売買代金が初の4兆円突破となったと発表、個人の売買代金シェア首位を勝ち取った格好だが他も同様、斯様にデイトレ族は増殖し続けている事の表れだが投資金額帯で言うと500万未満が全体の3割強を絞めているらしい。

昨今低位株が尋常ではない出来高を伴って物色される事が多いが、背景にはこうした小口資金事情が色濃く反映されていると見るのが自然だ。

主力との物色対象が更に色分けされる相場が続くか。

カラー

先週は出来高が8万枚突破と、ザラバ移行後の最高を更新したゴムのストップ安が本日目立っていたが、同じTOCOMでも軽油は出来高がたった1枚と明暗。これについては既に休止の方針を表明しているが、これが影響したか続く形で福商も小豆を休止の方向で打出している。

各所とも銘柄リストラ開始といった格好となっているが、こうした部分での代謝は是非活発化して欲しいものだ。

取引所側としては一般と当業の天秤で采配難しい場面もあるだろうが、この辺も取引所間でいずれカラーがハッキリしてこよう。

新バブル

本日の株式市場ではデパートの松屋等が物色されたのが目立っていたが、総じて本日国税庁発表の路線価絡みが材料となっている。その路線価であるが13年ぶりに上昇、これはバブル崩壊後では初めての事となったわけだがリート等の金融商品設定が所謂重かった物件にリクイディティーを持たせたりしたのが大きく貢献したといっても過言ではないだろう。

結局こうした資金は棚に乗ればオークション状態となり吊り上げが始まるが、溢れた部分が都心部から地方へ波及するか否か新たなバブルという位置付けで見ておこう。

クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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