3ページ目

膨張マネー

本日も今ひとつパッとしないTOCOMであったが、JMのプラチナ2007は内容に取り立ててインパクトも無く、また金もIMFの金売却の噂や決算を控えたヘッジファンドの懸念もあって軟調展開であった。

IMFは年明けも賢人会議が売却提案云々と出た事があったが今後纏まる事があるんでしょうかという感じだが、ヘッジファンドの方は運用総額自体が倍増して膨張している分この件に限らず侮れない。

いつだったか国内某ファンドマネージャーの納税額が話題になった時期があったが、トップレベルでは年収が数千億円というからその規模は推して知るべしで、今後こうしたモメンタム系の膨張の影響は常に考慮してゆかねばならないか。


受け皿の機能性

先週にカウボーイも少し触れていた「ニアピンeワラント」が本日よりスタートとなった。

ワラントに関しては過去何度も取り上げたが今回は対象原資産のユニークさというよりそのストラテジーがポイントで、即ちロングバタフライが個人レベルでも簡素化されて出来るという点が面白い。

この手の発想で商品系や為替系も充実して来るとまた視点も違ったものになり、次の展開も開けると思うのだが国内レベルの受け皿ではまだまだ程遠いのは残念な限り。

次々と新商品を打ち出すG・Sだが、前提でその受け皿となるマーケットがしっかりと機能しているのは羨ましい限りである。


宣伝媒体

さて今週目に付いた話題といえば、先月末に国税局が東京地検に告発していた豊島区の投資家のFX取引や先物取引に絡む脱税の件だろうか。

先月は別に世田谷の主婦がFX取引で同様に所得税法違反容疑で告発されていたが、何れもまあ非常に教科書通りと言おうかよく普及?しているパターン、まあ立て続けの摘発背景には其れなりに当局がターゲットを絞り込んだ背景があったようだ。

儲かったとはいえやはり持っていかれる額が1億を越えてくると一般には惜しくなるのか、この手はここ半年でも軽く20億円を上回るという。

さて脱税の是非は兎も角、2年前だったか大納会に「マネーのシフトにはビギナーズラックであろうとも身近に出た成功者?の憧れが一番効果的であるのは否定出来ない。」と書いた事があるが、形態はともあれ一段と表面化する時代へ既に入っている。


共通項

さて何度か触れた海外先物OP等の金融商品にも法の網が掛かるのが着々と進行しつつあるが、そんな中を今度は大学生中心にマルチ的な未公開株トラブルが急増しているとの報道があった。

そもそもこの手でマルチ商法が絡む事自体に疑問を持たないのが不思議だが、販売対象が変ればそれに則して手法も変えるという工夫の後が見られ、この辺は一昔前に学生中心に大流行した布団やら化粧品やらからの学習効果?が大きいか。

前回触れたときは「当初から考えられ得る範囲を網羅しておかねばイタチごっこは暫く続くであろう。」とその創造される商品に言及したが、知識の浅さという共通項からターゲット層も従来の高齢者一辺倒から広がって来ている点は新たな懸念でもある。


イエローケーキ

先月に軽く触れたが世界初上場の「ウラン先物」が昨日からNYMEXでスタートし、初日の出来高は電力会社等が様子見とあって26枚と薄商いであった模様だ。

ご存知の通りの原油価格上昇や温暖化対策もあって原発の新増設が活発化しその価格は急ピッチで上昇、実に半年で倍というから投機性は充分であるか。

NYMEXは既にUxコンサルティングと10年間の契約を結んでいるようだが同社提供の価格を基に現金決済で現物受け渡しは無し、まあフィジカルな部分があったらそれはそれで何やら不穏だが今後の推移に注目しておこう。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

カテゴリー

アーカイブ

2007

5

1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31