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撤退理由

本日のTOCOM市場はメタル系がザラバで全限ストップ安と全面安、中でも金はフシ目の850ドルもスンナリ割ってTOCOMではストップ安のまま大引ける事となった。

金といえば東西のETFも一様に急落していたが思えば大証の方が先行上場してからはや一年が経過、その売買代金は昨年8月の1億1,686万円から今月は4億2,406万円と順調に伸びている模様。

ところで東証の方も上場から一ヶ月が経過しているが一日あたりの売買代金で東証が大証を上回ったのが7/17のみであとは大証の方がリードしているらしい、ただ一般に売買代金のみで見てしまえば実に規模の小さい争い?で今後は証券会社等がコストに目を瞑ってどの程度本腰入れるかが鍵か。

先に商品先物の受託業務を今月で廃止する事を発表したマネックス証券などはその撤退理由について「金ETFなど商品と連動する金融商品が登場して来た事で、今後はそれらの方が商品先物より活発になると見て打ち切り決定した。」としているが、東証側も来月から一気に投資単位を小口化する方針、急落相場は逆風ながらもう暫く行方に注目か。


プレミアムナイト

さて先週は外苑界隈の浴衣比率が高かったが、昨日は三大花火大会のラスト東京湾大華火祭の為にけっこう早い時間から銀座から日本橋にかけて何処も綺麗な浴衣が目立った。

都心随一のスケールを誇る尺五寸玉に加えて今年は江戸開府記念とかで今回限定で仕掛け花火が復活と、やはり目の前で楽しみたい衝動に駆られたが日中彼方此方出歩いていたのでさすがに疲れ、会場近辺の知人宅への誘いを断り今年は自宅のバルコニーから見物。

さてこうして三大花火大会を比較してみると個人的にはやはり昨日の東京湾大華火祭がデザインから色一つ取っても巧というか一番綺麗に感じる、そういえば先月の隅田川花火大会の時に少し触れた飛行船クルーズでの花火観賞らしき飛行船がユックリと上空を遊覧していたが追加設定が出る程の大人気になっているらしい。


国際標準への遠い道

昨日北京で始まった聖火リレーが本日は万里の長城を出発したが、周知の通り第29回オリンピック競技大会北京大会がいよいよ明日開会式を迎える。

しかし此処まで建設途上で模造シートを被せ完成品に見せ掛けたり過剰ともいえるスピードインフラ整備をやって来たのは凄いが、こうしたハードは兎も角もソフトは旧態依然という事を承知で発進した感も、経済面でも本日の日経紙一面に出ていたようにこれと併せ多くの課題が今後山積みになってくるのは明白か。

また、果たしてここ直前になってテロなのかどうかそれっぽい事件が勃発し中国内の治安への懸念が強まっているが世界中のメディアが様々なシーンを発信し、こうした部分含め大国が国際標準の体験をする事になるのだろうが、以前当欄でも「このネット時代の中で旧態依然とした報道封殺がどの程度の意味があるのか甚だ疑問」と書いたように当初約束されていた規制解除が空しく朝令暮改の如くである様は何処かで限界論を喚起するのであろうか。


融通?増資

昨日の米株式市場はFOMCが予測通り金利据え置きを決定した事に加えて原油が大幅続落となった事を背景に急反発、これを受けて国内も4日ぶりに急反発したが米市場では小売や航空が上昇した一方で昨日記のように商品関連株は冴えない動きであった。

ところで本日青山通りにて久し振りにM&Aで彼方此方飛び回っている某外資系に居た知人に偶然遭遇し立ち話したのだが米については年内利上げは兎も角、メリルあたりに見られるようにサブプライム絡みの金融系の問題は未だ未だという事であった。

というのもこうした中での増資もファンド系への割り当てなどいってみればカネが循環しているようなもので、バブル崩壊時に日本でもメガバンク系が優先株をばら撒いた構図に酷似しているとも言っていたが、先に挙げたベア・スターンズの救済からこの件まで何やら時代が昔に戻りその光景が繰り返されている感じもする。


腐っても?

本日も穀物系筆頭にメタル系からオイル系までストップ安含みの暴落商状、バブルだったか否かは兎も角、やはりコレクションでも値位置が値位置だと崩壊のエネルギーも何時もながら凄い。

世界的な景気減速懸念という漠然とした背景が主因となっているが、こうしたコモディティーの暴落で同市場同様に過剰流動性が流れ込んでいた資源株からも資金逆流が目立ち、中国のペトロチャイナや海洋石油、またオセアニア市場では以前当欄でも触れた事のあるBHPビリトンやリオ・ティント等のコモディティー関連モノも急落商状となっている。

ところでこのオセアニアといえば豪ドルやNZドルが直近で個人のロングが急増し過去最高を記録、対してディーラー勢がショートを鮮明にしている構図とロイターの記事で見かけた。

折りしも中銀は政策緩和余地ありとの声明を出し対米ドルで急落となっているが、腐っても高金利なのか他人の心配を他所に急増を続けているロング、行方はわからないが何やら昨今の高配当利回りを見ているようでもある。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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