アナリストも一般も

さて、連休後半入り前の先週末の日経紙マーケット欄には「株、連休後 上昇速度鈍る」として、米国や中国など海外景気に先行き不透明感が広がっていることで上昇テンポが鈍るとの旨が証券会社等のチーフストラテジストやらチーフエコノミストの見方として載っていたが、果たしてその連休明けはザラバで500円以上も急騰する場面を交え4年11ヶ月ぶりの14,000円台を回復している。

結局今週は4営業日にもかかわらず900円以上の急騰を演じ、まさにこんな上昇速度鈍るとの慎重記事を嘲笑うかの如くの急騰であったが、彼らの5月末までの日経平均見通しで一番高値を挙げていた向きが14,000円であるから慎重論先行で買いが出遅れている向きが多数というのも頷けるという感じである。

そんなワケで一昨日の日経紙にも衆院解散表明後の個別銘柄で株価が何倍になったかの上昇率ランキングが載っていたが、記載されていた30傑のうち個人的に売買したものが約半分ほど入っていた。中でも1位に輝いたガンホーなんぞは思い出深く、この会社あまりにも安過ぎるだろうと買ったのが昨年のまだ分割前のそれこそ10万円台の約定値段であったがそのまま持っていれば直近株価換算でなんと50倍以上にもなっている計算だ。

当然ながらそこまで辛抱強く粘れる性分ではないので仕手株感覚で数倍になったところで利食ってしまったが、それにしても売ってからの上昇たるや本日のストップ高含めまさに阿鼻叫喚の世界。手放した株数を考える度にため息が出る。日経平均が上昇する度につい最近までもっともらしく能書きを記した自分の予想変更を余儀なくされているアナリスト連中の外れ具合を笑っている場合ではないか。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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