株主総会変遷
さて、本日は3月期決算企業の株主総会のピークで全国で多くの企業が一斉に開催のはこびとなった。昨今時代の流れと共に異質な総会活動も影を潜めてきているのも背景に近年分散化も進んできており、フットワークの軽い向きは彼方此方に参加する機会も可也増えてきたようだ。
そんな訳で出席者が過去最多となった企業も幾つかあったが、今年はガバナンスをめぐる株主意識の高まりで社外取締役制度の導入の動きなど顕著、一方でタイミング悪く直近でひと騒動起こしたところや、アベノミクス効果もカンフル剤にならず株価低迷が継続しているところはなかなか厳しい指摘が飛んでいた模様。
議決権行使も先月あたりまで各社からいろいろと通知が届いていたが、ちなみに野村の調査ではこれを行使するとした個人の割合は昨年より5%上昇の44%となったという。斯様に上記の通り黒い総会活動からファンド系の台頭、そして彼らの衰退から近年個人の台頭が目立つようになったがこの一頃鳴りを潜めていたファンド系も徐々に復活しつつある。
一昔前の最前列近辺を社員株主で固めたり、社長ならぬ脇役員が淡々と纏めるシャンシャン総会などある意味この時期の風物詩だったものだが、株主総会も時世其の時々のカラーが色濃く出て面白い。何れにせよ今週月曜日に書いた長期投資家誘致も株主との対話がキーになってくるだけに総会も益々重要性が増してこようか。