這い上がり

昨日の日経紙夕刊マネー底流潮流には「伝説アナリストに映る東芝」と題して、上場廃止の文字もちらつき始めた東芝に対して復活する可能性は十分とエールを送る起業支援などを手掛ける産業創成アドバイザリーである元アナリストの意見が出ていた。

同氏は国内外からの人材受け入れ、コングロマリット体制を解体したうえでの経営資源の集中が必要としていたが、仮にこれが適うならば一度は地に落ちたものの鴻海に買収され構造改革を断行、その結果第3四半期純利益は黒字化し先月には今期業績予想の上方修正までしたシャープ同様の株価復活劇を期待する向きも出てくるだろうか。

この国内外からの人材受け入れだが、シャープの時は技術力・人材流出を危惧する声が蔓延し国家救済擁立の報道が目立ったものだったが、シャープの復活を鑑みるにマスコミ含めこれまでの日本的経営の特異性が浮き彫りになっていた感がしないワケでもない。所謂「世界標準」と大きく相違していた部分が今後是正に向かうのか否かこうした観点から綱渡り企業の行方が注目される。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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