マグロ初セリ2020
さて、昨日は小売りの初商戦に振れたが初といえば先の日曜日には築地市場から移転して2度目、そして令和初となる新年のマグロの初セリが行われた。最高値の鮪を競り落としたのはやはりというかもうお約束のすしざんまいを展開する「喜代村」で、その値段は昨年に次いで過去2番目の高値となる1億9320万円の値がついた。
初めて1億円の大台に乗った2013年の翌年14年は736万円と一気に急反落した経緯があったので、昨年の3億3,360万円からの今年に注目していたのだが下がったとはいえなんともお高い。ザッとキロ当たり70万円という事は一貫当たり平均14,000円くらいだろうが、PR効果を狙うすしざんまいはいつも通り通常の価格で振る舞われた。
ところでこんなイベントの費用対効果はそれとして、年末の日経紙では「高級魚 身近なお正月」と題し今冬は贅沢なクロマグロ等が養殖技術の進化や資源保護の成果などを背景に値下がりし買い求め易くなったと報じられている記事を見掛けた。近年の海産物高騰で日本の味覚が庶民の懐に厳しくなってきているが、そんな状況緩和の一端を担ってゆく事となるのかどうか今後に注目しておきたい。