甘すぎた需給見通し

昨日から日経紙総合面の迫真では「コメ・クライシス」と題し2026年のコメの民間在庫が過去最大となる243万トン、1年後には最大で16%増える見通しで在庫の適正水準180万~200万トンを大幅に超える等の記事があった。見出しの通り政府が備蓄米を過剰に放出し、放出当時から多くの識者が指摘し懸念されていた市場のバランスを著しく崩した結果が具現化したというところか。

そういった事もあってジャブジャブな昨年米だが、今日もクイーンズ伊勢丹に一寸立ち寄った際に特売?コーナーに名の知れたブランド米が2000円台の値札で出ており何とも急落したものだと思ったのだが、他の所でも既に新米が出回る数か月前から某倉庫型チェーンストア等では各コメどころのブランド米を含め、投げ売りではと思わるほど安価な値札が付いていた光景も見た。

更に新米の出回りが謳われる今の時期、直近で話題になっているのが今年の新米は昨年から1000円以上も安い2000円台が続出、去年のコメよりも下鞘になる価格の逆転現象も彼方此方で見られるなど値崩れの中にあって追い打ちをかけているということ。出元の集荷・コメ卸業者の厳しい事情は想像に難くないが、はたしてというか最近は各所でこうした業者の破綻の報も聞こえ始めた。

一方で高いコメの買い控え等で我慢を強いられてきた消費者は、足元を見てまだ損切り米は安くなるのではと手ぐすね態勢。来月早々に政府は備蓄米の買い戻し方針を諮る模様だが、需給見通しの誤りは各所に暗い影を落とす結果となった。

“需給は全ての材料に優先する”


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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