86ページ目   商品先物

活路

6月末までに三井物産Fを子会社化する予定のアストマックスであるが、昨日は大和證券に新株発行の第三者割当増資を実施する旨の報道がなされていた。

元はといえば当欄既報の通り今は無きグローバリーの玉が移動したような形で第三位に収まっていたが、今回の割当で筆頭株主に躍り出る事になる。

様々な思惑でこうした関係強化は商取各社も画策しているところだが、商品版ETFやファンド関係の枝葉もあって看板そのものにも興味を示す企業も幾つか出てきており、経営展開も今後その手が表面化したようなものが幾つか出て来る可能性が高まっている。


膨張マネー

本日も今ひとつパッとしないTOCOMであったが、JMのプラチナ2007は内容に取り立ててインパクトも無く、また金もIMFの金売却の噂や決算を控えたヘッジファンドの懸念もあって軟調展開であった。

IMFは年明けも賢人会議が売却提案云々と出た事があったが今後纏まる事があるんでしょうかという感じだが、ヘッジファンドの方は運用総額自体が倍増して膨張している分この件に限らず侮れない。

いつだったか国内某ファンドマネージャーの納税額が話題になった時期があったが、トップレベルでは年収が数千億円というからその規模は推して知るべしで、今後こうしたモメンタム系の膨張の影響は常に考慮してゆかねばならないか。


受け皿の機能性

先週にカウボーイも少し触れていた「ニアピンeワラント」が本日よりスタートとなった。

ワラントに関しては過去何度も取り上げたが今回は対象原資産のユニークさというよりそのストラテジーがポイントで、即ちロングバタフライが個人レベルでも簡素化されて出来るという点が面白い。

この手の発想で商品系や為替系も充実して来るとまた視点も違ったものになり、次の展開も開けると思うのだが国内レベルの受け皿ではまだまだ程遠いのは残念な限り。

次々と新商品を打ち出すG・Sだが、前提でその受け皿となるマーケットがしっかりと機能しているのは羨ましい限りである。


イエローケーキ

先月に軽く触れたが世界初上場の「ウラン先物」が昨日からNYMEXでスタートし、初日の出来高は電力会社等が様子見とあって26枚と薄商いであった模様だ。

ご存知の通りの原油価格上昇や温暖化対策もあって原発の新増設が活発化しその価格は急ピッチで上昇、実に半年で倍というから投機性は充分であるか。

NYMEXは既にUxコンサルティングと10年間の契約を結んでいるようだが同社提供の価格を基に現金決済で現物受け渡しは無し、まあフィジカルな部分があったらそれはそれで何やら不穏だが今後の推移に注目しておこう。


反映の浸透

ロイターではOPEC代表団の幹部が連休中日に語ったものとして、国際原油市場需給は均衡が取れているものの唯一の問題は米ガソリン市場であるとしている。

その米ガソリン市場であるが調査会社ランドバーグ等によれば4日時点で米平均ガソリン小売価格は過去最高値に上昇、直近2週間で20セント近くも上昇しているという。

一方で国内も相次ぐ仕切りアップで4週間連続の上昇、価格競争で天秤に掛けるところだが一昨年も昨年も高速道路特有の上限設定制度から来るマジックで一般との逆鞘現象等が話題に上った時期があった。

ところで連休明けの定期はメタル系とは対照的に急落しベーシスは久し振りに逆転、こちらとの均衡もまた注目である。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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