95ページ目   商品先物

失笑

貴金属を中心として本日のTOCOMでは急落する銘柄が目立っていた。

制限値幅の目立つ日にはボリューム激減は当然であるとしても、時事の記事では同取引所理事長が本日の定例会見にて、商品の時代到来の割りに日本の市場は依然として低迷状況を脱していないとの強い懸念表明と出ていた。

取組の減少は日計り商い増加と、あまりにも高い相場変動性によって市場撤退を余儀なくされている投資家が多いとの見解があったが、それ以前にでは何故そうなったかに言及して頂きたいものである。

この辺が載せられず、「原因究明し対策を講じる必要がある」と言われても関係者には失笑を買うのではないか。


因循思想

本日は全般高となっていた商品市況であったが、久し振りに穀物市場では納会を迎えたNON大豆が暴騰納会を演じた。まあこれは内部起因の特殊事情としても、コーヒー市況その他見てもここ鞘の変化がまた一頃のように著しい。

現在結論が長引いている次期新取引システムへ移行の暁には、これら特有?の動きが変化してゆくか否かにも関心が向くが、それ以前の問題で新旧派各々の意見相違が著しいと聞く。

経営実務各々立場もあろうが、あくまで主体は委託者という事は忘れないでおいて欲しいものだ。


総合投資顧問

業界モノからは、3月の当欄で「予定であった上場時期は既に過ぎてしまっているが今後の動向に注目したい。」としたアストマックスが本日晴れてジャスダックに上場した。

今週は比較的IPOラッシュなのだが、初値は公開価格を66%上回り概ね下馬評通りの初値となった。

今後の事業展開という事で時事の記事を見かけたが、同社社長のコメントで取引所の理事会メンバー構成に言及している部分があり、この辺は現場の人間が誰もが思っている至極当然な意見であろう。

商社時代から業界に対しては様々な部分で驚きの連続であったと思うが、今後どんどん切り崩して行ってもらいたいものである。


現先・夫々の立場

台風一過、爬行色の出た本日のTOCOMであるが、釣瓶落しの下げとなった金などは未消化の売り残しが出た感じ。

金といえば最近時事で見かけたニュースで「田中貴金属」の貴金属部長が、TOCOMの先物取引の広告に対して苦言を呈していたのが目に付いた。

昨年末の金のベーシスやらパラジウムの価格凍結まで引張り出されていたが、まあこうした当業者から見れば市場も啓蒙も奇異に映るのは至極当然といえよう。

株も含めて個人のスパイラル売りが起きると、真っ先に投機系は悪者にされてしまうが双方ファンダメンタルズは劇的に変化したわけではない。

直近「四季報夏号」の表紙には「2007-08年最高益続出」と出ている中で周知の通り株式は暴落している。

この辺も実に似ているように見えるのだが?


因果応報

さて昨日は「金融商品取引法」が参院本会議で与党等の賛成多数で可決、成立した。

商品先物取引の場合は直接対象には含まないものの、今後を見て所謂不招請勧誘禁止も盛り込んだ13項目の付帯決議も採択となっている。

当業等の当用を全面に出して「産業インフラ」を盾に説明して来た経緯からは、別段これが導入される事への抵抗は本来まったく無くて当然な訳だが、論議の度に今度は一般委託者論が俄かに台頭する等変幻自在な反応である。

この件で日証協と日商協は夫々トップがコメントを出していたが、やはり受けるニュアンスは温かさが随分と違って聞えた。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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