96ページ目   商品先物

デューデリのハードル

本日は山前商事が受託業務休止の方向により、受託会員から市場会員への所属区分変更申し入れとの発表があった。

既に関係者間ではこの話は前から出ていたが、一時代名を馳せた有名機関店がこうした転向を図るのもいろいろな意味で今後を示唆している。

同社の場合は昔二部にあった立川のようなニュアンス?であり、今迄受託を廃止した取引員とは背景が全く異なるが、人的な絡みもあって他取引員の譲渡や売却話は頻繁に耳に入って来る。

中身のあるところはまだいいが、今はけっこう他も目が肥えてデューデリで蹴られるパターンも多いとか・・タイミングもこれまた重要か。


Rhythm

全般上昇機運で来た商品も、直近では乱高下の中に爬行色が出て来たという感触も一部あったが、本日は再度TOCOM銘柄中心に急落商状であった。

要人発言に主力商品が反応するに至り結果的に市場はコレクションを欲しがっていたという事なのだろうが、以前にも書いたように渦中に身を置く向きはなかなか風を感じるのは難しい。

株の方でも先月末の株式投信残高がバブル期の過去最高に並んだとか、人気のBRICs投信の一部が新規申込停止措置を取ったりとか報道されているが、要所ではガス抜きが必要な物も除々に出て来るか。


大台の感触

ここ最近の相場から既にコンセンサスは一致していたが遂に金が約26年ぶりに700ドル超えを達成した。

100ドル毎の上昇角度が順次急となり手持ちは喰いたくもなるが、つい最近の600ドル超えのようにあまりバブルな感が漂って来ないところが(売るには)不気味でもある。

確かに近年で見れば相当な上昇であろうが、今晩も銅なんぞは週初に書いた材料からかLMEで8,000ドルの大台を超え、これで年初から80%も急騰した事になる。

ワラント等の短期モノは兎も角、全体で見てゆきたいものだ。


無国籍通貨

さてG・W明けの商品は石油製品や穀物そしてソフト系がストップ安含みの急落をする中で、金やアルミが異彩高を放っていた。

コレクション狙いは多いがやはりこうした相場を見てしまうとショート系は躊躇されるところで、更に中国では銅などの金属輸出抑制に動き出したとの報が入って来ている。

こんな爬行色のままトレンドが出来てしまうか否かだが、何れにせよ為替含めこうした外の部分には注意をはらっておきたいところである。


外から視る

コメ先物不認可の件で今週に入ってからも農水省に抗議文を提出する等の行動を見せている東穀取であるが、時事の「法改正1年」というインタビュー第1回目の中での同取引所理事長コメント一部が印象に残った。

原文は割愛するが、欧米型を煽る姿勢への疑問でファンドの参入に対し敢えて対のマイナス部分も出ているケースを挙げ、合理的な規制や歯止めを掛ける必要性に言及。

また右へ倣えに疑問を持ち、両建てに関しての見解も稀に見る要人にあって常識的な意見である。

立場上からか素直に思った事も書けない連中ばかりであるが、久し振りに普通に最後まで読めた一文であった。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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