歌会始
本日の株式市場は3営業日ぶりに反落となったが、依然として狭いレンジでの動きが継続している。そんな中で今週派手に乱高下の動きが目立っていたものに橋梁系がある。日本橋梁の連日の急騰始めとして東京製綱も急騰、これらもともと大発会以降出来高が急増しており放り上げの準備が進んでいた感じだが、上手い具合に首都高速道路の大規模補修構想がこれと前後して伝えられるなどお約束のように材料出現となった。
さて、この手の物色でもう一つ連想されるのはやはり新年の皇室行事「歌会始の儀」で、ちなみに今年のお題は「岸」。上記銘柄以外にも五洋建設やそのまま岸が付く川岸工なども突飛高したりで、上記銘柄含めて岸から連想されるものが循環物色されていたような感もあるが今年の場合復興需要も期待されている折、相乗効果抜群といったところか。
この歌会始もなかなかの神通力で数十年前の大和ハウスの暴騰あたりから始まった模様だがちなみにその時は「家」。その他もまだ証券界が元気だった頃のウォーターフロント大相場のときは「水」であり、「車」なら01番で日産自動車、かつてのビクターが大天井をつけた時もお題は「音」であり、近いところで昨年は「葉」でJTが年間で20%上昇と日経紙まちかどでも載せていた。
これらこじつけと言ってしまえばそれまでだが、情緒などまったく無い高速取引等が横行する今の市場、せめて「十二支」やこうした「お題」などが材料になる風情だけはいつまでも残っていて欲しいところ。