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今年最大規模

本日は東証一部にあおぞら銀行が再上場の運びとなった。

銀行再生組については新生やスターも過去触れてきたが、あおぞらといえば旧日本債券信用銀行で、国有化後に企業連合を経てなにかと最近話題であったサーベラスに売却された経緯がある。

結局初値は公開価格を下回る495円となったが、スター銀の時同様に公開価格には割高感が強かったのでこれまた新生銀行の時の夢を見た向きには思惑違いの結果となった。

一般はそうでもただ変らずに笑いが止まらないのがやはり出し手のサーベラス、今回の3割程度でも数百億の売却益が転がり込む事になる。


テーマ一巡

本日の日経平均はザラバで約一ヵ月半ぶりの16,000円大台割れ、期待をしては裏切られている直近の経済指標に戦々恐々としたムードもあるが、時事でもここ軟調推移として商品先物株を取上げていた。

一応、今中間期下方修正やら出来高低下やらといった材料が付いているが、要はマーケット同様にこちらの方でもテーマ一過による投機熱一巡が齎したリクイディティー低下だろう。

その過程で貸借モノは上手く取り組みを作った物もあるが、全般にはやはりディラーが付けるようなコンスタントに商いを作れる事が未だ課題であると思う。


アクティビスト

直近で村上ファンドに触れたのは阪神電鉄が上場廃止になった9月末の事であったと思うが、本日は大手紙でも報道の通りその村上ファンドが解散の方向へ向かっている事を明らかにしていた。

直近では4,000億円以上にまで運用資産残高を膨らませたファンドは発足から約7年でその幕が閉じられるのだが、昭栄や東京スタイルに始まって今となってはいろいろと案件を披露してくれた思い出が駆け巡る。

こうなってしまうと理由を付けてやれグリーンメイラー等の言われ方しかされないが、対象企業の問題があってこそであり資本主義とはそんなものであると思う。


チャルメラ

さてここ続々と出ているTOBモノだが、直近では週末からあのスティール・パートナーズの明星食品への食指が報道されている。

対してお決まりの如く当の明星食品はTOB反対を本日正式に表明していたが、内部留保大幅引き出しの?実績?がそれこそソトーやユシロ化学で証明されているだけに戦々恐々であろう。

それにしても一昔前の仕手株全盛期からこの明食は大株主含めけっこう思惑視された時期もあったが、あまり意思表示も無くおとなしく歩んできたイメージが強い。

今は環境も変わりそれこそ実らずとも手土産のパターンも多いので、其れなりの構えは各企業には益々要求されて来るだろう。


二次構築

昨日の日経にはネット専業大手の本年上期の株式売買代金が、昨年下期に比べて26%の大幅減少となっていた旨の報道があった。

ネット取引が本格化した2003年度以降で初の減少らしいが、ここ直近の新興系の崩れで以前書いた緩い与信をすり抜けてきたネットトレーダーの離脱組みも可也影響していると思われる。

これの繰り返しで読める層も固まってこようというものだが、早速楽天は自社ツールの利用料を二倍以上引き上げ発表、先に松井も金利ビジネスへ触手を伸ばしてきたばかりだが各社水面下の戦略構築は続く。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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