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浮動株比率

日経平均は内需が賑わい3日続伸となっていたが、ディーラー関係は来週明けから部分移行するTOPIX「浮動株指数」の対応で動きが慌しい。

既に個別では爬行色が出ている業種もマーケットでは散見され、この手が得意な向きは薄利でも上手くストラドルをエントリーしているのが窺える。

時事でも一部触れられていたTOPIX連動ファンド等を逆手に取る動きが加速しそうな雰囲気だが、さて東証が考えているように市場への影響を考えての分割適用は効を奏するであろうか。


ディスクロージャー

月曜日にはネット証券のシステムトラブルについて金融庁から注意喚起があった旨をコメントしたが、本日はまた別な大手が日本版SECから配布パンフレットにおける一般信用取引期限記載の問題点を指摘され行政処分勧告が為されていた。

所謂証取法第42条の項で二種試験に出題されるような常識的な部分であるが、利用者も同じ常識で条件付なのは普通誰もが認識しているところで、それでもお上としては誤解される恐れとケジメをつけたかったのであろうがけっこう厳しい。

見せ方が上手い同社なので残念だったが、早速社長名でプレスを出すあたりやはりしっかりしておりこの辺は逆に見習うべき企業、団体は多いのではないか。


破綻モノ利食い

本日は東証一部に旧東京相和銀行の生れ変り「東京スター銀行」が上場した。

当初から地銀系にしては公募がやたら高かったので、初値は415,000円とその公開価格430,000円に終日届かず安値引けのオマケ付きは自然なところかもしれない。

ただ新生銀行の夢よ再びとアテ込んでいた向きにはなんとも思惑違いの結果となった筈。そんな残念ムードの中で一人笑いが止まらないのはやはり出し手のローンスターだろう、今回の売り出し分のみでも約860億円を手中に収め、これだけでも投資額の倍以上を回収している。

ちなみにつぎ込んだ公的資金は約8,000億円・・溜息である。


社風

本日は月内権利付最終控えで比較的おとなしい株式市場であったが、そんな中ネット証券大手の一角が寄付きからほぼ前場システムトラブルに見舞われていた。

つい最近も手数料値下げにおいてライバルのイートレードと確約の違いを露呈し各方面から失態を指摘されていた経緯があったが、今回のようなシステムトラブルも数回あり金融庁から注意喚起を受けていたと聞く。

ちなみに両社共に商品先物業界にグループで絡んでおり、ディスクロ面でもポリシーに違いが見え隠れするような感触を前々から受けていたが、大手バックの中でもこうした部分から格差が拡大してゆく構図か。


別観点

さて何度かユニークなワラントについて触れているが、GSは先の「六甲おろし」に続いて今度はまたバスケット型で「郵政民営化」を追加するようである。

権利行使が双方に二本設定されてのスタートになるが、その構成銘柄からは六甲おろしと比較してしまうと地味な印象を受ける。

それでも本日の株式市場の個別物色対象に見られたように、含み資産が材料となり易い対象となる物も一部入っており、こうした別の観点から思わぬ恩恵を受ける場面があるかもしれない。

クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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