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独走

昨年いろいろ物議を醸し出したジィコム問題の基金「証券市場基盤整備委員会」は燻り出された?証券会社50社から計209億円の拠出があったとの報道。

投資家の信頼確保や証券市場の活性化を図るために活用とされるが、具体的にはどう活用されるのであろうか。

このうち半分以上がUBS証券の拠出分となっているが流石気前がよい、UBSといえば昨日銀行の決算があったが昨年の新規預かり資産の純増額は約13兆5,000億円と前年比で80%増と急拡大である。

ロケーションは兎も角、コモディティーがもたらした過剰流動性の部分も可也あると思われる。


隠れ蓑

本日の株式全市場で値上がり率トップはストップ高したライブドアオートであったが、ライブドアとの提携解消を囃したもの。

今日もまたダイナシティやMEXが提携解消協議との報が出ていたが、これに限らずその他関連も同様の思惑で戻り急である。

何処までこの動きが続くかはさて置き、今回の事件関連では企業会計基準委員会が投資事業組合の会計基準見直しに触れている。

規制強化の一環だが使いようによっては至極便利なモノだっただけに、これを介在させている企業は対策を迫られる事必至、良くも悪くもあらゆる部分に見直しの機会を提供している事件である。


手法

金融商品取引法案に規制強化策が盛り込まれ、いわば?見せ玉?への規制が強化される事となったが、この関連では日本協栄証券が本日金融庁から業務改善命令が出されていた。

この見せ玉、一寸前は一相場目論むのにはディーラー勢を巻き込みこうした誘導は欠かせなく、証券は勿論のこと商品でも昔から頻繁に行われていた行為だが、知らないうちにけっこう厳しくなっていたなという感じ。

さて同社の例は顧客の見せ玉行為を放置していた為との事だが、個々の売買スタイルもあり、注文取消しとの区分を何処で切るか等々その判断経緯が明確でない為にそのラインはどうなっているのだろうという興味もある。


Scapegoat

さて今週も引続き一連のライブドア問題にマスコミもマーケットも振り回された一週間であったが、当のライブドアはさて置き関連株でも本日まで戻るものは再物色と爬行色が出ている。

中には大きく戻りを入れるモノもあり一般には灰汁抜けムードは歓迎だが、水面下ではこれに関連した系図が早くも次のターゲットとの事情通の話も頻繁に入って来る。

この手はその範囲をどんどん繋げてゆくと物凄い規模で広がってしまう為に、何処でというかどの部分まで挙げるのかが焦点だが、仮に上場しているものであれば当然株価への影響は避けられない。

?喉元過ぎれば熱さを忘れる?ではないが落ち着くまで気を付けたいものだ。


試金石

本日あたりからライブドア株式の板を見ているとセンチメントの変化がけっこう読めて面白いが、明日以降関連株含め数分間での小遣い稼ぎゲームを目論んでいる輩はやはり多い。

といっても同社株は上場単位株ベースで東証の四割以上、そんなわけで東証は一難去ってまた一難のパンク懸念からか苦肉の策で同社株を後場からスタートと決定。

寄ってから幾ら儲けられるかよりも、寄り後の商いやその負荷をどうこなすか、またまたの誤発注あるか否か等々の方が見ていて興味深いと思うのだが何れにせよ執行リスクという芽は未だ未だ残るか。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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