奇策あれこれ
昨日の日経紙には金や原油等TOCOM上場商品の値動きを示す日経・東工取商品指数が一段と上昇紙週明けの清算値は351.05と前週末比で1.63上がり4年4ヶ月ぶりに350台を回復した旨が出ていたが、やはり世界景気の底入れ観測で昨年末から16%上昇している白金などの影響も大きい模様だ。
ところでこの白金といえば今月上旬には米連邦政府が政府債務上限引き上げを巡って与野党協議が難航するなか、米財務省が額面1兆ドルのプラチナ記念硬貨を発行し、FRBに預託する代わりに得た1兆ドルを政府歳出に充てるという予算水増しの奇策が浮上した一幕があった。
紙幣発行はFRBだが、記念硬貨発行等は財務省が有しており例外に当たるプラチナに着目しただけの単なる抜け穴なのだが、この手の発行モノといえば本邦でも巷の一部には、現在アベノミクス酣で大幅な金融緩和を進めるなか消費マインドを刺激するための秘策として高額紙幣の発行説が流れている。こちらは紙幣発行権限が財務省に有りというところで、これまた奇策の範疇に入るのかどうか色々出て来るこの手は奇異荒唐でもあるがその背景を鑑みるに冗談ともいえない部分もある。