リッツ、お前もか!
当欄で今年の6月に「その違いが判りますか?」と題して港区内の4つのプリンスホテルや、ディズニーリゾートのホテルで実際の食材とは異なるメニュー表示をしていた件を取り上げたことがあったが、周知の通り直近では阪神阪急ホテルズのホテルやレストランでまたこれと同じ問題が発覚している。
前回は、「〜こう立て続けに出てくると直に記憶が蘇るのが2007年に続出した食の偽装ラッシュか。」とも書いたが果たして3ヶ月ほどで続々登場である。というかこの件を鑑みてもしやウチもと調査していたのが今頃ノコノコ発覚してしまったとも推測出来るが、一寸驚いたのはあのザ・リッツ・カールトン大阪までもが同様にメニュー記載とは異なる食材を使っていたことである。
このリッツ大阪は私も大阪で人間ドックをした際に泊まったことがあったが、その際に頂いたフレッシュジュースがなかなか美味しく、思わず世界一美味いと私の中では思っている海外のマンダリンオリエンタルの目の前で絞ってくれるフレッシュジュースを思い出したものだがあれから数年、それもメニューはそのまま中身が冷凍ストレートジュースに変わっていたとは酷い。
関西では近年スターウッドの最高峰セントレジズが開業し、来年早々にはマリオットが開業するなどまたぞろホテル戦争勃発の気配で当然顧客の奪い合いは激化、コストカットの圧力が自ずと高まっているのが現状。実際上記のリッツでさえも従業員の証言で上司が原価を落としコスト削減が第一と至上命令のように話していたというのが判明しているが、そんな背景で消費者が裏切られ長年築き上げてきたブランドも傷ついてしまうのは実に残念なことである。