今年の七夕
さて、本日はご存知七夕。しばらく前から百貨店や小洒落たビルのエントランス等ではカラフルな短冊と立派な笹がディスプレイされ関係者の浴衣姿も風物詩になりつつあるが、夢を託す子供の姿よりも心なしか働き盛り世代が一心不乱にこれら短冊へ切実な思いを書き込み真剣な表情で笹に結んでいる姿を多く目にした。
ところでこんな神頼みといえば、昨年末は新年を祝う門松やしめ飾り等の正月飾りの販売が前年比で二桁台の好調だった旨の記事が記憶にある。また初詣も然りで、今年の人出は上位の明治神宮で3万人増、成田山新勝寺で同5万人増、川崎大師で同2万人増などなど軒並み前年より増えていたという。
しかし、正月飾りの類は神頼みの思いということで景気が悪いときによく売れる傾向があるのが普通。昨今アベノミクス効果やベアなど景気のいい話ばかりが紙面をにぎわせていたが、こうした神頼み的な光景増加を見るに背景には意外に一般の先行きに対する不透明感というか、景況感が謳われているほどそう楽観的でない事を感じているのではないかとも思う。