ワールドウォッチフェア2017

さて、今週はHUBLOTの京都店開店等を週初に取り上げたが、こんな高級ブランド時計といえば毎年この時期恒例の「ワールドウォッチフェア」が先月末まで開催されていた。今年は20回目となるフシ目の年でテーマは「時の継承」、過去最多となる5千本強の時計を揃え歴代のカタログ等の展示もあった。

上記のテーマだけに今年はアントワーヌ・プレジウソがトゥールビヨン3つを連結させた上で公転させるというピーストゥールビヨン・オブ・トゥールビヨンなる超絶時計を展示したり、A.ランゲ&ゾーネブースでは1,300個以上もの時計部品を一つ一つ番号をふって一覧展示するなどジュネーブ・サロンのような演出も見られた。

個人的に見惚れたのはクリスチャン・ヴァン・ダー・クラウのアンモライトを施した世界限定1点のリアル・ムーンステラネビュラか。その芸術品を超える遊色効果もさることながら、企画立案、宝石提供、製作と3社がコラボしアンモライトをこの薄さとデザインにカットしたその技術力には驚かされる。

また今年はピアジェの60年代後期に製作されたモデルを再現したものや、フランクミュラーの初期モデル等も出ていたが、国内勢もセイコーが60年代のグランドセイコーを意識したモデルを複数打ち出しており、最先端技術と並行して各社こうした「復刻」モノにも力を入れ出してきているのも印象的であった。


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