株高と富裕層消費
さて、本日の日経平均は第4次安倍内閣発足によるアベノミクス加速への期待感や、主力銘柄の上方修正から急反発し年初来高値を更新、21年4か月ぶりの高値水準となった。こんな株高を受けてかどうか最近は高級品を扱う一部で高額品がジワジワと売れ始めるような好影響も出て来ている模様。
例えば松屋銀座店では直近3ヶ月の高級時計の売上高が5割増で推移、また高島屋向かいの同店ウォッチメゾンでは先月の1~24日の売上高が前年同期の1.5倍となり、内訳も500万円以上の商品が昨年10月の4本に対して今年は24日までに5本売れ、その中にはリシャール・ミルの1,000万円超の商品も含まれている旨が一昨日の日経MJ紙で書かれていた。
宝飾品も米ティファニーの新展開シリーズの販売が好調な模様の一方で、この項の末尾には同じ宝飾大手のミキモトの場合売り上げに大きな影響はない旨も書かれていたが、とはいえ此処も9月から10月にかけて数千万クラスの1点モノの高級宝飾の新作公開イベントを開催、改装ではVIP向けの個室を設けるなど富裕層らを迎える準備に余念がない。
今の日経平均もアベノミクス再始動との思惑が背景にあっての株高第二幕を演じつつあるが、同様にかつてのアベノミクスのはしりで起きたような高額消費の盛り上がりの再来があるや否や小売業界としても各所で受け入れ態勢の準備を整える様はその期待値の高さを物語っている。