デジタル庁発足
所用で赤坂界隈へ出かけた際に東京ガーデンテラス紀尾井町の前を通ったが、そういえば今月アタマに発足した「デジタル庁」はここに入居していたなと思い出した。このデジタル庁、これまで定額給付金の遅れに非接触アプリの不具合、ワクチン接種を巡る混乱等々、コロナ禍で露呈した日本のデジタル化の遅れが言われて来たがこうした点が同庁発足で改善に繋がるのかどうか注目されている。
ところでこの場所、直近まで約300人が働いていた虎ノ門のビルの家賃と比較するに約4倍増となるひと月で約7000万円という計算になるが、これに関して意見も二分していてなかなか面白い。今月1日の日経紙・春秋では都心の一等地に豪華なオフィスが必要なのか?と疑問を呈する一方で、某商社系シンクタンクなどは旧赤プリ跡に敢えて入居した事は過去を否定する事の意味合いからも面白いと評価している。
とは言っても肝いりで同庁を創設しそのトップであった菅首相は周知の通り孤立無援の末に先週には突然退任を表明している。先ずはワクチンパスポートやマイナンバーカードと健康保険証の一体かなど年内実現を謳っていたがこれら含め各省庁の縦割りの打破等々、この混戦模様で22年度予算編成の影響も懸念されるなか果たしてこれら実現出来るか否かこの辺を見守りたい。