208ページ目   雑記

HYIPの罠

さて、昨晩たまたま見たWBSでは「超高配当うたう投資商品 トラブル続出その実態は?」と題し、オンラインサイト等で1日2%、年率730%といった超高配当を謳うHYIP(高配当投資プログラム)詐欺が横行しておりその実態を調査した旨がニュースになっていた。

番組の中で投資トラブルに詳しい弁護士が、1日2%の超高配当というこれまでの詐欺商法に比較して率が上がっているぶん破綻までの期間が短期化してきている事が特徴と述べていたが、確かに過去世間を騒がせた安愚楽牧場やMRIなどは、いかにもマトモな物で上手く行けばありそうな配当推移で比較的長期間をやりくりしてきたモノであった。

この手のHYIPの多くが今が旬のビットコインに投資や決済と若年層が入り易い素地があり10代20代の一部学生でもHYIPが何たるかを解っていた模様だが、他人の勧誘でボーナスポイント付与を謳うなど二次的な損害賠償の芽もあるだけに幅広い層がリテラシーを身につける事が望まれるか。


漢方上場来高値

さて、先週末の日経紙マーケット面の銘柄診断では連日の上場来高値を更新という事で医療用漢方大手のツムラが取り上げられていた。モルスタが出したリポートが好感されているのが背景にあるようだが、週明けの本日も前場には急反発し再度上場来高値を更新と今週も順調にこれを塗り替えてきている。

漢方といえばついこの間だが知人の医師と時間があったので一寸話し込んだのだが、幾つかの生薬の価格高騰が著しくまたモノによっては原料調達が困難になった事による販売中止の影響もあって彼女がこれまで処方していたブレンドが出来なくなってしまったモノもあるというのを聞いた。

斯様な事情でツムラは、先月だったか東北で国産化を拡大するなど生産地を分散して天候や価格変動のリスクに備え安定供給を目指す旨の報道が見られたが、その後にも養命酒製造が主力商品の原料となる生薬の国内生産を増やし、早ければ3年以内に輸入品の一部を国産に切替えるという同様の報がなされていた。

以前に取り上げたコメの生産減から新たな収益源として生薬の栽培に関心を示す農家もありこの辺のマッチングもありそうだが、漢方薬市場はここ10年間で4割増えたとの日経紙報道も見たが、上記の需要超過で原料調達が困難になるなどはこれの一部表れでこれを見るに消費者の自然志向も加速度的に高まってきているといってもいいだろうか。


三度目の正直

さて、今週は週明けから上野動物園のパンダ出産というめでたいニュースが飛び込んできた。リーリーとシンシンとの間には12年にオスを授かったものの残念な結果となり、翌年13年にも妊娠の期待がかかるも結局は偽妊娠に終わったという過去があっただけに関係者の喜びも一入だろうか。

パンダ懐妊報道の度に一喜一憂していたのは関係者だけにとどまらず関連株もまた然りであったが、さすがに本当に生まれとなると値上がりランキングには上野銘柄双璧の東天紅と精養軒が仲良く並び、報道直後の後場には中華の東天紅がストップ高まで買われ2007年7月以来約10年ぶりの高値圏に躍り出る急騰を演じた。

上記の精養軒や東天紅は早速パンダプレートやパンダグッズを販売するなどの対応を見せたが、他にもアメ横各店では報道とほぼ同時にセールに踏み切るところが多数あった。関西大の試算によればその経済効果は実に約267億円と弾き出しているが、今後は成長と共に相乗効果でその辺も確固たるものになってくる事から大いに期待したいところである。


マック復活?

さて、本日からマクドナルドは東海地方限定でメニューに100円追加すると肉などの主な具材が倍になる「夜マック」を売り出す。この地域は夕食にボリュームの多いハンバーガーを利用する顧客が多く、地域限定で新サービスを導入する運びといった感じだが全国展開は未定という。

ところでこの株価の方といえば2017年12月期の業績見通しを大幅上方修正した事で、先月末から今月にかけて9営業日続伸し先週には年初来高値を更新となっていたが、マクドナルド総選挙などのイベント企画等も奏功して業績は新たな成長局面に入ったとの一部指摘もある。

斯様な株価の順調な上昇で上場直後の高値圏に躍り出て、新興市場でよく比較されるマザーズ上場のミクシィを約2か月半ぶりに逆転し株式時価総額で首位になった旨が昨日の日経紙に出ていたが、米社の売却凍結表明と併せ株価の下方硬直性も優待を背景にしたものから解放され内需セクターの新たな牽引役となってゆくかどうか注目される。


鉄火場通貨

本日の日経紙金融経済面には「ビットコイン3000ドル突破」と題して、短期間に大台を次々と塗り替えはや3000ドルを超えて来たビットコインなど仮想通貨に投資する米ブライアン・ケリー・キャピタル・マネジメント創業者と、英グローバル・アドバイザーズ最高投資責任者の二氏のインタビューが載っていた。

直近の当欄で仮想通貨を取り上げたのが先月末であったが、ビットコインなど取り上げる度にその大台が変わっているからまさに投機熱も破竹の勢いで、ブライアン・ケリー氏は文中で金を買っている5%の資金が流れ込むと24,000ドルまで上昇すると大胆な予測を述べている。

ちなみに他の通貨も先月末の当欄では時価総額2位のイーサリアムの急騰も取り上げたが、時価総額3位のリップルも3月には1円もしなかったものが、約2か月後には約45円まで急騰と実に50倍近くにも大化けしているのを見るに大胆予測も大胆には感じなくなってくるある一種の麻痺感のようなものがある。

他の金融商品等と違って投資尺度も無いだけに上記のような予測もどう捉えてよいのかわからないが、高的中率をマークしている感情値から将来の出来事を予測するプログラム「ウェブボット」の最新リポートでも来年2月には13,800ドルという予測を出している。果たして来年のその時期に何ドルになっているだろうか。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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