238ページ目   雑記

土用丑の隅田川花火大会

周知の通り先週末は東京の夏の風物詩である隅田川花火大会があった。打ち上げ数は約2万発、浴衣姿の女性比率も昼くらいからグンと上がっていたが主催者発表では約100万人近くの見物客だったという。しかし今年もそのデザイン創造技術や発色技術まで更なる進化を見せつけられた素晴らしい華の数々であった。

さて恒例といえばもう一つ、この日はまた土用丑の日でもあり百貨店から街の至る所で外の厳しい暑さに負けぬくらいの商戦が繰り広げられていた。稚魚の不漁で価格が10倍に跳ね上がったかと思えば翌年には漁獲高回復で一転急落の高下を見せていた近年だが、今年も蒲焼の店頭価格は昨年比で1割程度高いという。

ニホンウナギは国際自然保護連合が2014年に絶滅危惧種に指定され、国際的な取引規制を話し合う今秋のワシントン条約締約国会議で議題に上る可能性があったものの辛うじて今回は回避されたというが、資源枯渇懸念は依然として根強く密輸問題等の課題も山積みだ。今後も美味しい鰻に舌鼓を打てるかどうか焦眉の急を告げる事態となってきたか。


新種保険

さて、本日のDMの中にも保険の案内が舞い込んでいたが、保険といえば一昨日の日経紙には「新種保険 続々の謎」と題して、損保保険ジャパン日本興亜が手掛ける富士山の噴火に対応した保険など変わり種の新商品が続々と開発されている旨が出ていた。

この手の自然災害に絡む保険を当欄で取り上げたのは今から二年くらい前の三井住友海上火災保険だったと思うが、同社は大雪など冬場の天候不順で生じる損失を軽減するモノや、落雷を対象としたデリバティブなどを手掛けた経緯があった。

近年異常気象が言われ続け実際に想定外ともいえるケースが多発している中で保険会社がこうした分野に活路を見出しているのは自然な流れだが、天候以外でもそうした一昨年からのわずか二年でも様々な技術革新に伴う想定外のケースも増えつつあることで今後この分野での開発にも優劣が出てくることが予想される。


都会の試金石

本日は大手町の「星のや東京」がはれて開業となった。明日なら大安だったのに何故わざわざ仏滅の今日にオープンしたのかとも思ったが、かつて社運を賭けリニューアルオープンした「星のや軽井沢」の開業日が7月20日であった事からこれに合せたというところだろうか。

この星のやは18階建てのビルをまるごと旅館に仕上げた形態となっておりそのコンセプトは「塔の日本旅館」としているが、星のや東京の至近距離で先に開業している「アマン東京」も明らかに日本旅館を意識した作りとなっている。初の大都市圏で「旅館」が通用するのか否か、将来的にNYやロンドンまで見据えているだけに失敗は許されないところ。

ところで高級宿泊施設といえば今月下旬には赤プリ跡地だったところに「ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町」も開業が予定されている。他にも外資系含め続々と開発計画が挙げられており、東京五輪を睨んで富裕層をターゲットとした都内の高級ホテル競争がまたぞろ激化しそうな気配だ。


無くなる旬

さて、この時期ホテルやパティスリー等からは「ピーチ&マンゴーフェア」等と期間限定のオリジナルメニューの案内などが送られてくるが、確かに今の時期青果店の店頭を飾っているのはみずみずしい桃やマンゴーなど、所謂ストーンフルーツの類が旬の盛りである。

斯様に青果店の店頭などは当然その時々の旬のものが並び季節を感じる楽しさがあるものだが、昨今はこうした旬のものが過ぎてしばらくしたあたりで季節外れなフルーツがこれまたなかなかそのフルーツからは想像出来ない産地のモノで並んでいる光景を何度か目にした。

例えば今が旬のマンゴーなど、年明けの雪が降りそうな時期に北海道産のモノが並んでいるのを見たことがあるし、桃にしても秋田産の桃が秋口に並んでいるのも見掛けた事がある。また、マンゴーと並んで今が旬のパッションフルーツも山形産のモノを春先に見た事もあった。

なんでもこの辺は大産地の出荷がピ−クを過ぎた時期に攻勢をかけ大産地と同等の価格帯を確保できる事が背景にあるらしい。地域を挙げて転作・増産が進んでいるというが今後も思わぬ新興産地から思わぬフルーツが登場し、時季外れに店頭を飾るケースもいろいろと増えてきそうだ。


倍増目標

本日も大幅続落となった円相場を受けて日経平均は幅広い業種に買いが先行して3日続伸、ほぼ英ショック前の水準を回復している。さすがに昨日記の任天堂など先駆した銘柄はダレている物もあるが、ETF・ETN計での売買代金は寄り後段階で既に昨日比49.1%増加、225連動型も49.4%増加と大活況であった。

ところでETFといえば東京証券取引所は先に個人投資家にこれらの普及を目的に専従班を新設している。東証社長は外国債や商品を対象にした物もあり、ETFのみで優れたポートフォリオを作成できるとしているが、1995年に登場したこの商品、東証は100万人超まで保有者を増やしたいと目標を掲げている。

ざっと本日の売買を見てもレバ系などは言うに及ばずの活況で、海外指数系からコモディティーも原油系など安定した中々侮れない売買代金を弾き出している。ちょうど一年前のETF保有者は約57万と公表されているが、品揃えの多様化に負けないリクディティー確保が上記目標達成のキーとなってくるか。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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