310ページ目   雑記

活況の裏で

さて、1週間ほど前の当欄では「遅レス」のタイトルで、末尾ではネット系証券で「最近は約定が上がってくるのがとてつもなく遅い時がある。〜この辺また執行リスクがクローズアップされてきている。」と書いたばかりだったが、本日は10時過ぎあたりから楽天証券の約定が上がって来なくなるトラブルが発生した。

ヤレヤレまたかといったところだが、彼方此方見てみると取消注文も受け付けない上、約定したらその時刻など見るに発注から30分も40分も経ってからの約定となっており、これでは日計りを楽しむどころの騒ぎではないだろう。加えて当然こんな事態の時にはコールセンターなどスムーズに繋がるはずもなく、投資家の不満は更に募るばかりとなるのは想像に難くない。

こういった事態になった時こそディスクロひとつ取っても各社のカラーが出るというものだが、この辺はどうだろう?本日の出来高は新日銀総裁の異次元緩和直後の大活況に次ぐ62億株台と過去2番目の大商いであったが、活況の裏でまたぞろ斯様に新たなリスクも醸造されておりますます個々の防衛も要となってこよう。


機運とジレンマ

本日の日経紙には「日本のおじいちゃん、おばあちゃんへ。」なるタイトルで三菱UFJ信託銀行の教育資金贈与信託の広告が早くも出ていたが、これは周知の通り先に挙げた孫への教育資金としてまとまったお金を非課税で一括贈与出来る制度のスタートによるもの。

また、その前の頁では「地銀、日本版ISAに力」として、来年から始まる少額投資非課税制度に対応し、八十二銀行、北國銀行や京葉銀行がこれらに向けたセミナーや特典、商品投入で顧客獲得に乗り出す動きがこういった地銀系にも広がり始めた旨も載っていた。

斯様に相次ぐ制度改革やここ最近の金融系への関心も後押しして金融各社が思い思いの戦略を打ち出してはきているが、やはり商品開発など大手と中小以下ではその差が鮮明に出てきている感は否めない。本来であれば業界を挙げて盛り上げるところであるが費用対効果で弾いて逡巡というところも多く、この辺はやはりETF創成期をどうしても思い出してしまう。


日経平均プランいろいろ

さて、昨日記の様にここ数ヶ月は段階的に日経平均が次々と大台替えを達成し、直近に至っては僅か1週間そこそこで大台替りを達成。先に書いたように慎重派アナリスト連中の予想が次々と撃沈されているが、それはともかくこんな地合いになってくるとやはりというか彼方此方で出てくるのが所謂「日経平均関連プラン」か。

例えば昨日から大丸東京店では日経平均終値が100円以上高くなれば百円単位で値引きするという「株価連動バーゲン」をスタートさせたが、早速初日は300円引きとなった模様だ。株価が上がったらサービスしましょうというのは何も大丸に限らず、これに先駆けて既に1ヶ月も前に小僧寿しは日経平均終値が前日より上がった場合、翌日には先着30人に中トロ1貫無料と発表している。

しかしこの手は何も今のように地合いが良かった時に限らず、一昔前の株価低迷時でも台場の綺麗な夜景が売りの某ホテルが日経平均の終値が宿泊料金になるプランをやったことがあったなと思い出す。非投資家層にもアベノミクス効果をという意味で上記も面白いが、オプションのエッセンス等を絡ませて更に面白いプランなど一寸考えただけでも幾つも出て来るわけで話題作りのマーケティングもいろいろと知恵を絞る時ではないか。


アナリストも一般も

さて、連休後半入り前の先週末の日経紙マーケット欄には「株、連休後 上昇速度鈍る」として、米国や中国など海外景気に先行き不透明感が広がっていることで上昇テンポが鈍るとの旨が証券会社等のチーフストラテジストやらチーフエコノミストの見方として載っていたが、果たしてその連休明けはザラバで500円以上も急騰する場面を交え4年11ヶ月ぶりの14,000円台を回復している。

結局今週は4営業日にもかかわらず900円以上の急騰を演じ、まさにこんな上昇速度鈍るとの慎重記事を嘲笑うかの如くの急騰であったが、彼らの5月末までの日経平均見通しで一番高値を挙げていた向きが14,000円であるから慎重論先行で買いが出遅れている向きが多数というのも頷けるという感じである。

そんなワケで一昨日の日経紙にも衆院解散表明後の個別銘柄で株価が何倍になったかの上昇率ランキングが載っていたが、記載されていた30傑のうち個人的に売買したものが約半分ほど入っていた。中でも1位に輝いたガンホーなんぞは思い出深く、この会社あまりにも安過ぎるだろうと買ったのが昨年のまだ分割前のそれこそ10万円台の約定値段であったがそのまま持っていれば直近株価換算でなんと50倍以上にもなっている計算だ。

当然ながらそこまで辛抱強く粘れる性分ではないので仕手株感覚で数倍になったところで利食ってしまったが、それにしても売ってからの上昇たるや本日のストップ高含めまさに阿鼻叫喚の世界。手放した株数を考える度にため息が出る。日経平均が上昇する度につい最近までもっともらしく能書きを記した自分の予想変更を余儀なくされているアナリスト連中の外れ具合を笑っている場合ではないか。


やはりなという感じ

さて、徐々に真相が明らかになりザワザワとしてきているが、周知の通り先週あたりから診療報酬請求権を買い取って回収する事業で運用というフレ込みの米MRIインターナショナルなる金融業者が、日本の顧客から集めた資金のほとんどを消失させていた事が明らかにされている。

ほぼ1年前にはAIJ投資顧問が運用受託していた資金のほとんどを消失していたのが明らかになり問題化した経緯があったが、やはりというかまたかという感じである。まあ個人の食い付きという部分ではその前の安愚楽牧場の方がより近いかもしれないが、これまたこの安愚楽牧場同様に一頃は頻繁にネット上で広告を出していた経緯があった。

ここまで資金を捻出させるのに成功?したのはやはりその「怪しさを感じさせない或る程度の継続性」にあるだろうか。通常詐欺の類は闇風俗などと同様に短期でパッと稼いでバンザイしてしまうか名義替えして同様のことを繰り返すかが常套手段だが、さも正常に機能しているかの如くアンテナショップやツアー、そしてお約束の有名人広告等を絡めて数年に亘って手懐けているだけに、勘違いした口コミ等も加わり更に被害者を増殖させるに至っている。

まあ安愚楽はローカルとはいえ国内であったが、金融リテラシーの覚束無い向きはとりわけ外国モノなど緊急時に自分で最低限意思疎通が図れる語学力がある向き以外は甘い香り満載だろうが釣られないことである。そういえば余談だが、上記のAIJ投資顧問に運用を委託していた基金のうち「全国商品取引業厚生年金基金」が初の解散となった模様だが、こちらもなんともヤレヤレといったところである。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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