コンテンポラリーバブルも崩壊?
さて週中で何か文化モノのネタでもと思ったのだが、そんな時に目にしたのがあの競売大手サザビーズが来月上旬に米NYで実施予定のオークションにてピカソの幻の名作といわれる「アルルカン」の出品が急遽取り止めになった事を明らかにした件。
産経紙によればなんでも昨今の金融危機の影響で落札価格が低くなる可能性を恐れた為とかで、こうしたマーケットでは先月半ばにも高額落札が予想された喜多川歌麿の浮世絵に値が付かなかったり、今月半ばのウォーホル等の現代美術の競売で半数近くが売れ残りとなった模様とか。
この現代美術といえばついこの間までアジア勢中心に現代美術バブル景気到来とか騒がれていたものだが上記のような状況を見ると、まるでよくありがちな「昨今の株式市場の地合い悪化からIPOは已む無く延期する事にしました」とまさに環境が酷似しているか。
おりしも時節は芸術の秋、本日付けの日経紙「春秋」欄には「世界を日本を覆う暗雲をしばし忘れて芸術にひたるのは如何か」と出ていたが、それもこの世知辛い雰囲気の中には一考だろうか。