12ページ目   外国為替

商魂

さて急伸した円は米市場が一服した事もあって3日ぶりに大幅反落となったが、ユーロも依然強く4日続伸から円は過去最安値を更新中である。

確か昨年も今頃対ユーロで最安値更新とか書いていたような気もするがその当時はまだ140円台、今から見れば途轍もなく安いイメージだが周知の通り主要通貨で今や円は最も弱含みその下落基調も長期化して来ている。

輸出競争力の方はいいとしても輸入品は更に高くなり海外モノの購買力は弱体化してゆくのは明白、これを裏付けるように今週からヴィトンはまたも平均2.5%の値上げを敢行しているが、いつも値上げ前後して立派なカタログや内覧会の案内等々を送って来る熱心さはヤレヤレである。


宣伝媒体

さて今週目に付いた話題といえば、先月末に国税局が東京地検に告発していた豊島区の投資家のFX取引や先物取引に絡む脱税の件だろうか。

先月は別に世田谷の主婦がFX取引で同様に所得税法違反容疑で告発されていたが、何れもまあ非常に教科書通りと言おうかよく普及?しているパターン、まあ立て続けの摘発背景には其れなりに当局がターゲットを絞り込んだ背景があったようだ。

儲かったとはいえやはり持っていかれる額が1億を越えてくると一般には惜しくなるのか、この手はここ半年でも軽く20億円を上回るという。

さて脱税の是非は兎も角、2年前だったか大納会に「マネーのシフトにはビギナーズラックであろうとも身近に出た成功者?の憧れが一番効果的であるのは否定出来ない。」と書いた事があるが、形態はともあれ一段と表面化する時代へ既に入っている。


上得意

昨年の8月だったか1999年の導入以来初めて150円台に乗ったユーロであったが、ここ8日続落しNYでははや158円台乗せしまたも導入以来の最安値を更新し、また対ポンドでも92年以来の安値と欧州通貨高が鮮明になっている。

これでまたも服飾系から自動車まで欧州系のブランド輸出企業は製品の値上げ加速となろうが、牽制論の中で低金利は続くと見られ経済本格回復しないままに悲しいかな嗜好品は値上げされるという現象が継続されそう。

ただ昨年だったか国連研究機関調査によれば、一人当たりの富の平均は日本が世界一とかだったような気もするがこの辺から上得意の地位も不動、先日のパリコレでもディオールあたりは日本の伝統文化満載のデザインでこちらの営業にも余念が無い。


7年目

本日の外国為替市場では円が対ユーロで150.7円まで下落し、1999年のユーロ導入以来初めて150円台をつけた。

オプション絡みで150円というのはトリガーになるかどうかだが、先月たしか最安値更新と書いたのが147円台であるから金利差云々あるとはいえ円の弱さが際立っている。

以前書いた東欧圏は更に決済モノの表示が変遷、それ以外は通貨に非ずという雰囲気になっている。

国内もまた超強気ともいえる値上げにも拘らず破竹の快進撃を続けるヴィトンあたりが、また手ぐすね引いてその機会を狙っている雰囲気。


利上げ示唆

さて円であるがロンドンにて対ユーロで一時147円42銭と下落し、直近ニューヨークで付けた最安値を更新となった。

トリシェ総裁発言がトリガーとなった模様であるが、構造的に外貨準備高増に対する通貨バスケット方式や次期EU加盟国の展望からして構造的な基盤も堅そうである。

最近注目が著しい東欧系にしても、一寸の間に決済モノがドルからユーロへ完全移行されており、何時の間にかドルアカウントが閉鎖されていたりする。

この辺はまだしも中には未だ100円絡みの時の換算価格が未だに据え置かれており、その後の5割高とダブルで取られてしまう物もありこの辺は如何にも東欧らしい。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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