13ページ目   外国為替

常識のレベル

金融庁は本日、昨年10-12月に金融サービス利用相談室に寄せられた相談を集計したが、そのうち外国為替証拠金取引に関するものが前四半期からほぼ倍増していたと時事の報道。

ところでFOREX PRESSの方では業者の変遷等が一目瞭然で解るようになっているが、こうした軌跡から上記のような現象が起きるのはもう可也前から誰もが予測していた事。

それを見越して新たなビジネスも起業する始末で、それでもフラフラと陥ってしまう投資家はこれ以外の業者案件からも読み取れるように未だ多く、絶えず改めて個人レベルでの?常識的な判断?を注意喚起したいところである。


信用リスク

今週世間を賑わしたのはなんといってもあの「米レフコ」の破綻だろう。

噂の段階で今月に入ってからそれとなく耳に入って来ていたが、独立系で最大手を誇っていた同社の一連の隠蔽に端を発した実際の破綻は関係各所に衝撃が大きい。

末端?の方ではギリギリまで通常通り業務を行っているとした「レフコFXジャパン」が翌日昼には出金業務を事実上ストップ、新規口座受付停止と目まぐるしい。

他カウンター・パーティーリスク等、個人法人問わず信用リスクが表面化した格好であるが、同じ主力大手の破綻でも日本の大手のように容易に誰もが察しがつく構図と違い、欧米のそれは誰もが信じられないところから来る分、よりディープな情報網が必要なところが一般個人には難点。


片鱗

もう既に「事実」や「我想う」には謳ってあるが、FX業者グランリッツが推定50億の負債でパンクとなった。

大型の部類だが確かに業界関係者以外の?筋?も何かと注目していたところで、一部社員が再び取引員の古巣へ戻るべくあちこち自分を売り込んでいた光景がけっこう前から窺えた。

先の国民生活センターの発表でも改正金融先物取引法後の同取引に関する相談が減少どころか急増している実体が明らかになったが、未だ一般投資家の情報ハンデは可也なものだと改めて実感、相場リスク以前のリスクにももう少し明るくなってもらいたいと切に願う。

主軸交代

このところドルが堅調、対して円は売られ今もロンドンで1年2ヶ月ぶりの安値推移となっている。

国内政局混乱もあるがユーロにしても一頃の主軸の勢いは無く金利の関係がここへ来てクローズアップされたといった感じである。

実勢では脆弱なところだが金利の先高感その他スペックの都合で今の位置を演出しているあたりは、今のガソリン環境にもある部分似たようなところがあるが消去法で煽られる物ほど投機化し易いのも事実。

過剰流動性資金は依然縦横無尽である。

因果応報

金融庁は7月施行の改正金融先物取引法を睨み外為証拠金取引業者についてのパブリックコメントを公表した。

協会要請の自己資本規制の軽減については、基本的に証券会社の自己資本規制と同等の規制を課す事が合理的との見解であったがファイナンススキームに長けた人材が乏しい業界にはやはりけっこう深刻な部分もあるようだ。

逆にそういった部分に強みのある企業は既に水面下で人材関係含め更なる増強策を固めつつあり、優劣格差は更に一段と広がる事になろう。

クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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