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利便性が課題

本日の日経平均は後場から急変、昨日から往って来いどころか倍返しの急反落でその下げ幅は今年3番目の大きさであった。と相変わらず激しい動きが続いているが、当然ながら日経平均株価の今後の変動率をどの程度に捉えているかを測る指数である「日経平均VI」は先月の急落以降もその水準が高止まりしている。

あの1,000円以上も暴落し歴代11位の下げ幅を記録した先月23日のそれはザラバで48台まで上昇、リーマンショック時の90台やもっと後では東日本大震災時の70台には及ばないものの週明けには37台、本日は39台での推移を見せており一般的に30あたりが基準にされていることからすればこの40前後は普段反応しないような材料でも日中乱高下し易く仕掛け難との認識になっているが、どうせならこうした時ほど関連商品などウォッチしておきたいもの。

ど真ん中の日経平均VIに連動した銘柄といえば現在はたしかETNで一つだったと思うが、他にも振り回しやすいレバレッジ型やJASDAQ20等ももっと商いを集めても良いと思うし、そうした意味においても後者のJASDAQ20などETFの割に会社によってはショートが出来ないところもあり、この辺は改善の余地ありだろう。


ニッチな広がり

昨日に東京金融取引所が発表した5月の株価指数証拠金取引の取引数量は、前月比で83.9%増の97万8,778枚となり過去最高を大幅に更新した模様。ちなみに前年比では465.8%の大幅増加となり、昨年末からは6ヶ月連続で取引数料が増加するなど、アベノミクスを追い風にしてこちらも順調な増加を見せている。

やはり大証が閉まった後でも取引出来たりするなどの利便性も着目されており、ボラティリティが高まってきている昨今などこういった部分は重宝するのかもしれない。また取引高の増加と共に建玉数量も急増しており昨年末からは約2.4倍の水準、通常の先物と違って配当相当額が支払われる等ユニークな特性もありこの中にはじっくり寝かすタイプも多いだろうか。

ただこの辺はどこまで行ってもやはり相場で、配当のパフォーマンスにホレているうちに値幅でヤラれるパターンもまた然り。優待タダ取りのつもりが逆日歩攻めに遭って高い優待になるパターンと一緒で如何にヘッジで回避してゆくか、原資産が同一の商品が山ほど取引可能な今だけにこの辺のストラテジーを考えるのもまた楽しい。


西洋銀座閉館

さて、もう一年経ったのかと思うほどお知らせから「その時」が来るのが早かった感じであったが、「ホテル西洋銀座」が先週末で閉館し26年の歴史に幕を閉じた。此処はセゾングループの旗艦ホテルとして銀座テアトルビル内に開業したが、切って移動出来るワケもなく同所の銀座テアトルシネマとルテアトル銀座も同時に閉館のはこびとなった。

このホテル、もともと複雑な背景でプリンスホテルに対抗してオープンしただけあって、日本で所謂「コンシエルジュサービス」を初めて導入、空間は西洋スタイルの割にそのもてなし方は日本旅館のきめ細かさがあり、少なめの客室数に当時としてはバスルームも広く、その空間はそのまま欧州のホテルに居るような錯覚さえ覚えた。そんな事もあってお忍び有名人とも何度かすれ違ったものだった。

また食の方もこのホテルはマカロンが一般的には有名だが、個人的にはやはり此処のクリスマスシーズンの手の込んだチキンや、エッグベネディクトが忘れられなく一押し。これは他のホテルでも食べられるところは幾つかあるが、此処のは他の追随を許さない美味しさだったかなと。

斯様に今後もう姿を消すかもという事態になると、赤プリのフォアグラサンドやオムライス、パシフィックホテルのチーズケーキ同様にいろいろ頭に浮かんでくるが、せめて名品は何らかの形で存続して欲しいものだ。いずれにせよ日本の都市文化の象徴的な拠点がまた一つ姿を消すことになるのは残念な限りである。


変り種多数

あっという間に今月ももう終わりであるが、今月は毎年恒例の「池坊展」を観てきた。この皐月の展ではエントランスから「ジャパニーズモダン」、「アジアン」、「ヨーロピアン」と構成され「悠久の流れ」を経て家元の大作へと進んでゆくのだが、初夏ならではの花が多用され今回もまたいいひと時を過ごせた。

先生方のは相変わらず藤に擬宝珠、無花果に白覇王樹など絶妙な組合せが光り、また所謂釣り花、横掛け、向掛け等の作品も空間の美しさを感じたが、「私のとっておき」では飲料のボトルに一輪挿した花をフィルムで包んだ作品や、アジア民芸品を取り入れた作品など若手も縦横無尽な発想が光る物が多く見られ、またここでは各々の色へ対するこだわりも強く現れていて新鮮であった。

しかし毎度思うのだが、やはり使っている花々は貴重なマスデバリア等からアンスリウムや蘭などまでどの花一つ取っても普通のフラワーショップでは見たこともないような珍しい種を多く見ることが出来るあたり、なんとも懐の深さを感じた展であった。


浮動玉

本日の日経紙には「NY金、ファンドが売り」としてNY金の売り建玉が過去最高水準になった旨が載っていたが、4月の暴落以降は早々に100ドルほど戻し1,400ドルの大台を回復したこの金も、今月に入ってからは再度1,300ドル台へとまたまた先の安値圏に沈み往って来いの様相を呈している。

金市場から過剰流動性が退出する勢いが旺盛とされているが、この連休明けの米株式などDOWが4営業日ぶりに終値ベースで市場最高値を更新しているのに見るにこの辺は否めないところ。先月の暴落時では中長期的な運用資金がメインとされるETFからも資金流出が取り沙汰されていたが、結局は所謂浮動玉の部分が足の速い資金で包まれていたということだろうか。

目下、株の方はFRBの量的金融緩和早期縮小を睨んでの思惑でザラバ高下しているが、金融商品化しているコモディティーもこの金を始めこれら複合的に消化しながら今後のトレンドが作られてゆくといったところだろうか。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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