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20thアニバーサリー

本日の日経平均は後場から先物への大口売りが嵩んだ事から上げ幅を削った模様だが、先物といえばさて本日で日経225先物が大阪証券取引所に上場して20週年を迎える。

これに絡んで昨日大阪でシンポジウムが開催され、CMEの名誉会長も日経平均先物が世界的に取引が拡大している事を評価した旨が日経紙に出ていたが、同名誉会長は同時にCMEグループとも包括的な相互協力協定を締結する事も記者会見で明らかにしている。

この日経平均先物を巡ってはそれこそほんとうに色々な逸話が生まれたが、実際大証におけるデリバティブは御家芸、今年の合計取引高も昨年より3ヶ月早く1億枚を突破する快進撃である。

これらから3月通期決算で業績は過去最高を更新、また昨日も説明会を行っていたが来年から既報の通りFX市場を国内証取としては初めて開設すると意欲的だが、8/25記のように個別株では税制面もまたややこしくなる雲行きの中益々デリバティブへの伸び代は大きくなるとの予測もあり今後も目が離せない展開か。


適任不在

いやはや号外を手にした時まさかあの安倍首相の突然の辞任劇から一周年に、またも現首相が同じ事をしでかすとは噂が出ていたにしても驚きであったが一夜明けて何処もこの報道で騒がしい。

しかしやり掛けでヤメタは同じでも内閣改造を行った直後にヤメますわとは何とも理解に苦しむしそもそもこれに投じた税金はまたも無駄ガネ、こういった向きを要職に据えるリスクはこうした時に改めて思い知らされる。

前任とは違うと強調するも一般人からは外からに因るものつまり何れも人のセイにしている点で同じに見えるが、国会の空白とか?外?から奇異に見られる云々は当人の頭にあるや否や、それ以前に前回もそうだったが農水族のインチキ経費やら何やらもこれでまた渡りに船でウヤムヤにされてしまうか。

一方株式市場は能天気にも昨年同様に次期首相候補の関連銘柄が幾つもストップ高まで買われる始末であったが、はしゃぐのも株式市場だけにしてもらいたいものだ。


キャンペーン銘柄

はや長月であるが「FUTURES PRESS」でも既報の通り本日をもって中部大阪商品取引所のニッケル先物は試験上場機関の満了となり上場廃止が正式に決まった。

さてこのニッケルだが新年度には本上場するのは難しいとしながらも試験上場期間を延長するとの方針を表明、7月の会員総会決議で本上場移行を承認したが数週間後の理事会ではこれが覆ってやっぱりヤメタという事になる。

しかし正式決定したはいいが営業日ベースでわずか数日しかないところへ周知徹底といってもこれは余りにも酷い、穿った見方をすれば誰も見ていない奇特な参加者のみのマイナー銘柄だからまあ適当にと言われても仕方ないだろうか。

また、確かこの銘柄、数年前に振興策でキャンペンだか何だか張った際に優勝?した外務員が数百枚だったかの新規を取ったとの件が記事に載っていた記憶があるが、当の委託者も踊らされた外務員もつくづく可哀想な話、さて次は否が応でも鉄スクラップに対する対応が注目される。


利食い下手?

本日の日経紙一面にはドルが急落した今年3月に、日・米・欧の通貨当局がドル買いの協調介入を柱とするドル防衛策で秘密合意していたことが明らかになった旨が出ていた。

果たしてというかよくあるこの手の合意だがこの日・米・欧体制としては2000年からおよそ8年に亘って協調介入を実施していなく、日本単独の為替介入ではイラク問題がトリガーとなりドル売り盛んだった2004年3月16日の円売りドル買いを最後にストップしている。

米も苦渋の介入主導とコメントされていたが、ところで日本といえば当時からの長期ホルダーでそれこそ翌年の円安時における利食い?水準でもなお放置し続け、大量の外貨保有になっている様子は当欄でも度々述べた通り。

一頃「キャリートレード」が彼方此方で謂われたのが頭に浮ぶが介入とて所詮借金、また昨今税収不足が謳われて我々の負担が益々当てにされている折に、それこそ金利も含めてこういった値洗放置も如何なものかまだ一考の余地はあるのではないかとも思う。


誤解の与え方様々

新興不動産業界の窮地は既に何度も触れて来た通りだが、東証一部から昨日は直近のアーバンコーポに続いて創建ホームズが破綻しその姿を消す事になった。

酷い中でもアーバンコーポのように負債総額が今年最大というわけでもなく、非上場のそこそこの規模のモノの破綻はアーバンコーポ以降4社ほどあったが、今回の酷さは実に昨日の破綻発表まで6日連続のストップ高で株価も1週間で約2倍に化けていた点か。

普通に考えれば今の時期とても近寄れるモノではないものの、他に比べて突出したこの派手な暴騰劇で昨日もストップ高6日目にして引け後3,500株以上の買い残しではつい煽られた向きも多いと察するが、両面で取って昨日も笑いながら売った怪しい輩の顔が浮かんでくる。

しかし昨今融資元の関係筋まで騙される等こうも混沌としてくると益々リスキーな市場、今の世の中インサイダー疑惑云々と煩く迂闊な事も言えないが個人においてもこの手は火中の栗と其れなりに心して取引に臨むべきだろう。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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