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デフレの残像

さて今月に入ってから日水が練り製品他値上げしたのを始めとして東洋水産がカップ麺を値上げ、昨日はエスビー食品がカレー等、山崎製パンはパン類を値上げと身近な存在が立て続けである。

この辺の事は6月に飲料系で触れた事があったが、依然として穀物等の商品は高騰を継続しやはり時勢からそうした流れは自然なところだろうか。

こうした企業としてもデフレの残像が残っている向きも多く賛否両論も一部にはあるようだが、そうした思考もこのご時世ではいよいよ終焉を迎えてゆく流れ。

しかし一寸周りを見てみれば東欧あたりの商品の値上げはそれこそデフレ慣れした日本人には驚きで、それを考えれば未だ未だジンワリ型の値上げ等かわいい方かもしれない。


線引きの拡大

本日は万国郵便連合記念日らしいが郵便といえば、本日の閣議後の会見にて渡辺金融担当相は日本郵政グループのゆうちょ銀行のシステムに関して苦言を呈していた。

こうしたシステム系に関しては、金融系では2005年からこの手のトラブルが多発し業務改善命令後も再発防止策不十分として再度の改善命令を出された某ネット証券が記憶に新しいが、先に書いたコンプラ関係も整備途上ともいえる中監督庁の姿勢が注目されるところ。

さて金融機関といえば金商法施行間もないが販売系に関しては何処もピリピリしている感じで折角の優良顧客離れが早くも出ている部分も散見されるが、一部過剰保護の対象であるなら逆の見方で医療機関やらもそのうちに規制の対象になって来るのであろうか。


満足度の変化はあるか?

今週始めの日経紙だけ見ても社名変更やら合併やらで各企業の全面広告のお知らせが目立っていたが、百貨店系もしかりで先の大丸・松坂屋に続いて今週は阪急・阪神が統合スタートを切った。

ところでgooリサーチが調査した百貨店の評価項目別で各部の上位に目立ったのは高島屋・伊勢丹・そして上記の阪急あたり、或る程度のカラーを持つ伊勢丹を除いてはそつなくバランスを取っている所謂優等生タイプが並んだ感じだが、未だ拘る向きは立地が近ければ項目別にその強みの店へというパターンが普通だろうか。

打ち出してゆくカラーはカネを落とす顧客層との天秤だが、これら大手に準ずるところも続々と新規やリニューアルを精力的にこなしており今後の方向性、勢力図の行方には注目である。


三角合併第一号

未だ燻るサブプライムローンの余波だが、これらでは先にUBSが34億ドルの評価損を計上するとの見通しや米シティグループも第3四半期純利益が60%減少するとの見通しを出している。

さてこのシティといえば大手紙でも既報の通り、傘下の日興コーディアルグループを5月に外国企業に解禁された三角合併方式で完全子会社化すると発表、早速割り当てシティ株1,700円という価格に鞘寄せする形で本日の日興コーディアル株はストップ高に張り付いて引けている。

いろいろと経済界からは反対の多かった三角合併としては今回が第一号、この動きから本日は他にも大手外資から役員を受け入れている株が急騰する等し今後の侵食で思惑の出るところだが、グレーなまま上場廃止回避となった日興は形を変えて結局上場廃止で幕を下ろす。


JPその二

何処もオレンジ色の看板に変った郵便局には、記念切手を求める向きや政府保証から外れる記念貯金をする向きも見られたが「国民負担」とした昨日の続きを少々。

さて銀行といえば暴利ともいえる手数料があるが、今後は印紙税が必要となる為に3万円以上でもいきなり倍化へ、それ以下では率で言ったら更に引き上げ、酷いのは定額小為替で一枚10円の発行手数料が今後は100円と10倍の引き上げに至っては随分と思い切って便乗したもので、以前当欄でも触れた欧州ブランド等の便乗とも取れる値上げが大変かわいいものに見えて来る。

これらは一部の大手紙で漸く少し触れているのも散見されたが、当の郵政公社が仰々しく「たいせつなお知らせです」と題して先に各戸に配った冊子小包にはこれらの説明は一切無し、まあそうそう体質というものは変らないのか。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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