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天候デリバティブ

昨日は昨年に続いて損保ジャパンが、暖冬リスク対応デリバティブ定型商品「暖冬デリバティブ」を発売する事を発表していたが、本日は三井住友海上が落雷を対象とした「雷デリバティブ」の販売を発表していた。

こちらは中国電力から落雷データの提供を受け、先ずは落雷回数が多い中国地方での販売計画らしいが、日本初だけにどの程度引き合いがあるか興味深い。

また上記にしても例年当業者でさえ苦労している石油製品関係の調整等、ヘッジニーズは其れなりにあると思うのだがデリバティブだけに今後の枝葉に注目したい。


国内モノ

さて経営権を巡る争いから?空?になってしまった事で、一時三月から休業していたあの「一澤帆布」が新体制で本日より営業を再開した模様。

結局新体制派と旧体制派に分かれてしまったが、地元では職人に人望の厚い向きが有力勢からは支持されている感がある。

都内でもあの味のあるタグが付いたトートバックを持った女性陣をよく見かけるが、モノが良いだけにこうした部分を絶ちかねない係争は残念な限り。

そういえば関東でも数年前に元町界隈が揺れた「キタムラ事件」があったが、こちらを彷彿させるような今回の一件であった。


合従連衡

さてロンドンではLMEウィーク開催中であるが、LMEといえば今週の時事でCBOTが狙いを付け触手を伸ばしている旨の記事を見かけた。

確かにここNYSEやユーロネクスト、そしてドイツ取引所等々合併・提携気運が高まっているが、国内でも上記NYSEのCEOが今月に入って今後3〜5年以内に東証と業務提携すると発言している。

次期上場を睨んで水面下での構築が画策されている模様だが、そうした脅威?は村上ファンド以降も触手が伸ばされている大証も然り、アジアに波が向かうのも自然な流れか。


占有

WTIはOPECの思惑を挟んでナーバスな展開となっているが、TOCOMも依然乱高下続く展開で本日は久し振りにファンド勢の纏まった売り浴びせに急反落となっていた。

不透明感漂う今の相場であるが、過日GSのコモディティ・インデックスに注釈付きの記事を見ていたらやはりシーズナブルな傾向は其れなりに未だあるなとも思える。

しかしながら昨今ポジションキャリーの問題その他いわれているが、占有率の腕力相場の為に近い眼で見るとそれらまるでアノマリーが消えたかのように通用しないのも事実である。

やはり特異な市場性の問題だろう。


増復配機運

NYが史上最高値を更新し続けている事に刺激され、日経平均も本日はネックとなっていたアイランドリバーサルを捉えて来た。

素地として好業績も一部あっただろうが、そういえば今月に入ってから日経あたりでは好業績背景に中間配復活や増配の上場企業が相次ぎ、配当は初の2兆円越えとの記事があった。

まあ一般には結構な事だが投信等が一部構成銘柄の都合で集中買い、配当落ち前の手仕舞い等でボラタイルになるケースもありフィルターとして健全か否か微妙なところでもある。

また昨今のM&Aブームを背景に、大義名分では個人還元を謳っていても本音は防衛意図が見え隠れするケースもあり額面通り受け取れるものではない。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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