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金利ビジネス

立ち直ったか否か依然として薄商いでハッキリしない株式市場であるが、ネット証券大手5社も新規口座開設がピークの3割弱までペースが鈍化しているらしい。

そんな中を後発組中心に手数料値引き合戦が熾烈化して来ているが、先週末には松井証券が無期限信用の手数料完全無料化を打ち出してきたのは周知の通り。

今迄の同社の流れからいずれやるなとは思っていたが、要は金利収入へのビジネスモデル転換である。

鎬の削り方も様々であるが、商品先物やFX業界は今後斬新なビジネスモデルを打ち出して来れるかという点で、各社の手腕に注目したいものである。


処暑

暦では立秋を過ぎもう秋であるが、本日は所謂二十四節気でいうところの「暑さが止むという」処暑である。

それにしては連日30度を越える暑さが続いているが、週末からは太平洋高気圧が東海上に退き、大陸から乾燥した移動性高気圧が北日本を中心に覆う見込みだそうでやや落ち着くか。

ただそんな中でもオフィスから外を見れば、都心でも蝉の声を背景に蜻蛉がやたらと目に付くようになった。

昨年の今頃は欧州でこんな光景を見ていたが、たまたま蜻蛉を見たのが湖畔の近くでそれはもう正にガレの作品そのもの、束の間の郷愁を誘うものであった。


選択肢

2月にも一度触れた件だが、本日は中部商品取引所と大阪商品取引所が合併契約書に調印の運びとなった。

弱者連合論は未だ他にも最悪なところがあり、然程クローズアップされないがそれにしても今後の構築がポイントだろう。

両者ドル建て構想等も出ているが、今は無き取引所の敗因をよく分析して臨んでほしく、この辺は東穀オプションからTOCOMオプションの流れで起きている点が酷似しているとも思うのだが。

株式会社化の点も同様、最大の目的は何かがハッキリしていないと全般希薄になってしまう懸念がある。


DGCX

本日TOCOMとDGCX(ドバイ金商品取引所)は、協力関係構築や情報交換等での提携の為の覚書に調印したと時事にあった。

株式の方では一頃、今や某所商品取引員に買収されてしまった証券会社を機関店として、この中東からのオーダーが個別銘柄にも思惑を呼んだ時期があったが、DGCXをフィルターとしてどの程度の呼び込みを見せるか今後に注目だろう。

そういえばドバイに居る某エアラインのフライトアテンダントと先週話をしたが、実際商品取引に興味を持つエクゼクティブ層は多いのだそう。


アール・ヌーヴォーの華

三越では恒例のワールドウォッチフェアがもうすぐであるが、その前に案内もあったという事や人が少ない時期なので「ガレ&ドーム展」を覘いた。

点数はそう多くはないが美術館と違い、裸で間近にて見る事が出来るのでその質感を直に感じる事が出来るところが気に入っている。

今回はデンマーク王室所蔵と同型の「悲しみのガラス」物があったのが意外であったが、これが売り物であったのも二重に驚いた。

まあ当然それなりのプライスが付けられていたが、ガレそしてドーム共に個人的に気に入っている作品が他にも数点有り、一時の目の保養には充分であった。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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