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さて何度かユニークなワラントについて触れているが、GSは先の「六甲おろし」に続いて今度はまたバスケット型で「郵政民営化」を追加するようである。
権利行使が双方に二本設定されてのスタートになるが、その構成銘柄からは六甲おろしと比較してしまうと地味な印象を受ける。
それでも本日の株式市場の個別物色対象に見られたように、含み資産が材料となり易い対象となる物も一部入っており、こうした別の観点から思わぬ恩恵を受ける場面があるかもしれない。
週明け急反発となった日経平均も本日は小反落、小反落とは言っても本日は前後場で久し振りにボラタイルな動きを呈していた。
ここ最近先物にも纏まった玉が入り、当然裁定が活発になって来たわけだが浮動玉が吸い上がった分、こうした動きが顕著になって来るのは自然でその点には注視しておきたい。
主力大型の値運びの軽さは長年見ていなかったせいかここ最近はある面驚きもあるが、真の需給改善か否かこうした部分も絡めて見極める必要がある。
本日は中部商品取引所にて「鉄スクラップ」が新規上場となった。
時期が時期なだけに同取引所理事長は、「先物業界のビジネスモデル転換の試金石になる」としているが、以前当欄で触れたように取引慣習のハードルを越えて上手く軌道に乗せる事が出来るかどうかが一般認知度が低い分ポイントとなって来るだろう。
取引所受難の時代、その成り行きに注目したい。
昨日金融庁は「投資サービス法」制定に向けた議論を再開したが、商品先物その他付随を一括りにした規制法の実現に関しては一般識者側と業界側には大きな溝が生じている模様だ。
時事には双方の意見が出ていたが何れも至極正論、しかしながら日本の特異なマーケットは殆どが一般投機玉によってそのリクイディティーが創造されているのは紛れもない事実であるにも拘らず、こうした場では産業界や当業者を全面に押し出しての反対議論には些か無理が見える。
出来高急減問題も昨今取引所の新たな悩みの種となっているが当業と一般、これら上記議論の過程でそのバランスを見出す事が出来るか否か。
阪神電鉄効果からか本日は京成電鉄が急伸、この銘柄が数千万規模の商いで活況になって来ると全体も終焉というのが今迄のパターンであったが、昨今は大商いと言うと大型鉄鋼や超低位に見られるように普通に数億株は平気でこなしてしまうので以前と同じ視点では見れない。
超低位といえばこれだけ業績復活が謳われている中、静かに先週本年初の東証一部上場企業破綻となった勝村建設は前場に88円まで買われる急騰を演じた。
まるで先に書いた京樽破綻時を彷彿させる異常相場だが、市場にある部分割り切った過熱感があるのは間違い無いところだろう。