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自由奔放な?カトリーナ?の影響でWTIの乱高下に拍車が掛かって来た。ともあれ70ドルの大台乗せという事で、また所謂アナリストと言われる人達の上値目標も上方修正が相次ぎそうだが、気になる初モノのWTIワラントは早速行使価格70ドルの12月限コールが上昇率ランキングに躍り出て来た。
ある意味天候相場が顕著になって来た事で、こちらも目まぐるしく変化してきそうだが他市場と相互に指標性が出てくれば大いに意義のある存在となるか。
昨日はスウォッチグループの決算発表があったが純利益は前年同期21%の増加となったようだ。
日本等のアジア地域が高級品中心に伸びたらしいものの、どうもスウォッチやオメガから高級品のイメージは湧かなかったが、ブレゲやブランパンも同グループにあった。この辺がおそらく後押ししていると思うが、折しも本日あたりから大手デパートではワールド・ウォッチフェアが開催される。
御得意様日本で営業に拍車がかかるところだが、いっその事スイスのバーゼル・ワールド並みの物を開催してしまえばその雰囲気こそ最強の営業ツールとなると思うのだが。
東京金融先物取引所が年末に天候デリバティブを上場する方針を固めたが、この辺は以前の
「我想う」8/15付け内容等から今後大きく派生してゆく分野だろう。
先に出ている部分というのはサービス延長線の範疇のようなものだが、損保系を絡めた少し規模の大きい企画が増えてくるとこうしたヘッジが前提となってその行動に踏み切れるという形に自然となって来ると見られ、それに乗じた派生もまたいろいろ考えられる。
遠い啓蒙だがもっと身近になる事が望まれる。
本日も日経平均はザラバ12,600円台まであり、連日の年初来高値更新となっているが欧州系の出遅れセクター物色が効いている感じである。
これとて万遍なく物色されパッとしないのは道路株くらいのものだが、道路といえば本日の政府民営化推進委員会で来月民営化して発足する道路関係4公団新会社のトップ内定の各氏が揃って「談合はしないし、させない」と宣言している。
この公団の世界は魑魅魍魎、過去外債を巡って今は無き銀行やら最近投資銀行業へ本格進出が噂された証券会社の主幹事を巡る癒着問題等、金融界も深く関わっていたのは記憶に新しいところでもあるが、いまだその名残が株には残っているという事か。
7月には株式市場において、解る人には解る別な部分でも有名なアパレルのワールドがMBOによる株式非公開化を決定しけっこうなインパクトがあったが、本日はこれに続いてポッカコーポレーションが投資会社アドバンテッジを絡めMBOでやはり株式非公開化とする事を発表していた。
両者の意図しているところはまたステージが別だろうが、相次ぐ上場企業のこうした形での消滅は何か新しい時代を感じる。
ところでアドバンテッジHDのTOB価格は690円、明日はワールドの時よろしくこれに鞘寄せの人気化必至となろうが本日の商いは確信犯的なものが多数、こちらは相変らずなようで・・。