742ページ目

浮動株比率

日経平均は内需が賑わい3日続伸となっていたが、ディーラー関係は来週明けから部分移行するTOPIX「浮動株指数」の対応で動きが慌しい。

既に個別では爬行色が出ている業種もマーケットでは散見され、この手が得意な向きは薄利でも上手くストラドルをエントリーしているのが窺える。

時事でも一部触れられていたTOPIX連動ファンド等を逆手に取る動きが加速しそうな雰囲気だが、さて東証が考えているように市場への影響を考えての分割適用は効を奏するであろうか。


ディスクロージャー

月曜日にはネット証券のシステムトラブルについて金融庁から注意喚起があった旨をコメントしたが、本日はまた別な大手が日本版SECから配布パンフレットにおける一般信用取引期限記載の問題点を指摘され行政処分勧告が為されていた。

所謂証取法第42条の項で二種試験に出題されるような常識的な部分であるが、利用者も同じ常識で条件付なのは普通誰もが認識しているところで、それでもお上としては誤解される恐れとケジメをつけたかったのであろうがけっこう厳しい。

見せ方が上手い同社なので残念だったが、早速社長名でプレスを出すあたりやはりしっかりしておりこの辺は逆に見習うべき企業、団体は多いのではないか。


破綻モノ利食い

本日は東証一部に旧東京相和銀行の生れ変り「東京スター銀行」が上場した。

当初から地銀系にしては公募がやたら高かったので、初値は415,000円とその公開価格430,000円に終日届かず安値引けのオマケ付きは自然なところかもしれない。

ただ新生銀行の夢よ再びとアテ込んでいた向きにはなんとも思惑違いの結果となった筈。そんな残念ムードの中で一人笑いが止まらないのはやはり出し手のローンスターだろう、今回の売り出し分のみでも約860億円を手中に収め、これだけでも投資額の倍以上を回収している。

ちなみにつぎ込んだ公的資金は約8,000億円・・溜息である。


社風

本日は月内権利付最終控えで比較的おとなしい株式市場であったが、そんな中ネット証券大手の一角が寄付きからほぼ前場システムトラブルに見舞われていた。

つい最近も手数料値下げにおいてライバルのイートレードと確約の違いを露呈し各方面から失態を指摘されていた経緯があったが、今回のようなシステムトラブルも数回あり金融庁から注意喚起を受けていたと聞く。

ちなみに両社共に商品先物業界にグループで絡んでおり、ディスクロ面でもポリシーに違いが見え隠れするような感触を前々から受けていたが、大手バックの中でもこうした部分から格差が拡大してゆく構図か。


信用リスク

今週世間を賑わしたのはなんといってもあの「米レフコ」の破綻だろう。

噂の段階で今月に入ってからそれとなく耳に入って来ていたが、独立系で最大手を誇っていた同社の一連の隠蔽に端を発した実際の破綻は関係各所に衝撃が大きい。

末端?の方ではギリギリまで通常通り業務を行っているとした「レフコFXジャパン」が翌日昼には出金業務を事実上ストップ、新規口座受付停止と目まぐるしい。

他カウンター・パーティーリスク等、個人法人問わず信用リスクが表面化した格好であるが、同じ主力大手の破綻でも日本の大手のように容易に誰もが察しがつく構図と違い、欧米のそれは誰もが信じられないところから来る分、よりディープな情報網が必要なところが一般個人には難点。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

カテゴリー

アーカイブ

2025

7

1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31