7/9より個別建玉ベースでの「ロスカットコース」開始
三菱商事フューチャーズ証券は7月9日より「ロスカットコース」サービスを開始。ロスカットコースとは新規建玉後、個別建玉ごとの取引本証拠金の2分の1の範囲でお客様があらかじめ選択した「値洗損の割合」を上回る値動きとなった場合に、当該建玉に対してロスカット注文を執行する取引コース。
▼サイバーコモディティ「ロスカットコース」
尚、オリエント貿易の「ロスカット機能」は口座残高評価額に対し設定した維持率を割り込んだ際に保有する全てのお取引を決済するのに対し、三菱商事F証券の「ロスカットコース」は個別建玉ごとの取引本証拠金を基準とし、個別建玉ごとにロスカット注文が執行されるので根本的に機能は異なる。
▼ロスカットコースのFAQ
●ロスカットコースの場合、通常コースと手数料の額は違うのですか?
はい。ロスカットコースで決済した建玉の売買手数料は、1枚あたり一律往復714円(税込)となります。但し、ロスカット取引コースで建玉し、その後、通常コースで決済した場合は、通常コースの手数料 *1枚あたり一律往復924円(税込)が適用されますのでご注意ください。
●ロスカットコースでの主な制限は?
ロスカットコースでは以下の点が主な制限となります。
・当月限(1番限)への注文ができません。
・受渡しができません。
・当月限納会日は翌月限(2番限)への注文ができません。
・当月限納会日の前場寄付き以降に、翌月限(2番限)の建玉が処分されます。
・不足金が発生した場合、不足金を入金しても、ロスカット注文の執行となる建玉の維持ができません(ロスカットコースでは、総建玉に対する「値洗損の割合」で、ロスカットをするのではありません。また、ロスカット注文の取消・訂正はできません)。
制限ではありませんが、不向きな点もあります。
・お客様が選択した「値洗損の割合」は、個別建玉に対する値洗損の割合であり、総建玉に対する「値洗損の割合」ではありませんので、売りと買いを同時に持つ、サヤ取りまたは両建てには不向きです。
●ロスカット注文は何時の時点を基準に計算して行われますか?
お客様が選択した「値洗損の割合」の計算は、前引時や大引時といった特定の時点で行うものではなく、「立会い時間中に当社が取得したリアルタイムの約定価格」で行います。このため、建玉をした直後でも、当該建玉の値洗いが、お客様の選択した「値洗損の割合」を上回る場合、ロスカットされます。
●板寄せ取引の場合、前場1節で建玉をし、前場2節でロスカット値がついた場合、ロスカット注文は前場2節で執行されますか? それとも前場3節で執行されますか?
板寄せ取引において、建玉をした次の節にロスカット値に達した場合、その節で当該建玉のロスカット注文が成立しています(値幅制限等で成立できない場合をのぞく)。
●ロスカット値はどういう計算で行われますか?
ロスカット値の計算式は、約定値段−{(取引本証拠金×お客様が選択した「値洗損の割合」)÷倍率}±1呼値単位*です。
お客様が「値洗損の割合」を20%に選択した場合で、取引本証拠金100,000円の建玉があり、値洗損が25,000円発生している場合。100,000円に対する25,000円の値洗損は25%の値洗損の割合に相当しますので、お客様が選択した20%の値洗い損の割合を上回り、ロスカット注文の執行の対象となります。