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恐怖心指数

昨日もそうであったが日経平均は本日も300円以上安い水準から大きく切り返す等、前場と後場の動きを異にし株式市場ではこのところ非常にボラタイルな動きが続いている。

ところで本日の時事には8月のCBOE(シカゴ・オプション取引所)のVIX(ボラティリティー指数)は前年同期比で611%増になったと出ており、また同取引所傘下の先物取引所の8月合計出来高は前年同月比251%増で3ヶ月連続で過去最大を更新、VIX先物は過去最大であった前月を46%も上回る水準となったとか。

一部に知られているように同指数は投資家の恐怖心理を示す指数として知られているものだが、昨日のサブプライムローンを巡る米議会下院公聴会では米財務省のスティール次官が、経済への打撃はまだ終っていないと述べた模様で金融市場が安定してくるのは未だ先になる見通し、これら同取引所の活況は羨ましい限りだが国内もニーズを考えた政策が急務だろう。


ティファニービル

昨日に続いて投信関係であるが本日の時事に約一ヶ月前に募集を始めた、25%を商品に投資するGSエマージング・資産分散ファンドが18日間で423億円の資金が集まった旨の記事が出ていた。

GSといえば先のサブプライムローン関係で、傘下のグローバルあたりには資金注入やら不穏な噂やらが出た経緯があったが、決算期以外での大量のポジション解消では思惑十分であったかもしれない。

ところで最近では銀座のティファニー本店ビル売却の入札において最高額を提示する等不動産投資熱は衰えを見せないが、当のティファニーは4年で2倍以上での売却に成功した事になりこの辺は5月に「プロの売却」として当欄で書いた事同様に逆のパターンでも注目かもしれない。


ヴィトンの広告に想う

日経紙で見掛けたのだが個人が購入できる株式投資信託の本数が急増し、4年9ヶ月ぶりに投信の本数が東証で取引される上場企業数を上回ったとか。

投信といえば今年は地球温暖化やら水関連やらで所謂、環境関連である「エコファンド」の増加がけっこう顕著であり、これに限らず6月にも一度触れたがCO2削減関連の外貨定期もその類であるか。

そういえば過日、日経紙に載っていた「ルイ・ヴィトン」の全面広告のモデルにはゴルバチョフ氏という珍しいキャラが登場していたのが印象的であったが、小さく「グリーンクロスインターナショナルの活動を支援します」と謳ってあった。

なるほどそういった繋がりか、と納得するのに時間はかからなかったが8/22付タイトル「自然からのメッセージ」もそうだしいろいろと個人レベルでも考えなければならない時期になって来ているか。


舵取りと選択

週末には国内で唯一「手振り取引」が残っていた中部大阪商品取引所で、40年以上に亘って続いてきた同取引が幕をおろした。

実に堂島時代からは300年以上にも及ぶ長い歴史を有し、全国の証券取引所や商品取引所で多用された同取引だがシステム化でスピードやコスト面改善の流れが最後に末端に波及した形か。

本日は早速新取引システムが始動した模様だが上記手振りの立会い最後となった天然ゴムは取組高急減で人気離散が著しいとか、また本日は東穀がこれと同様の状況にあった大豆ミールの上場を廃止を廃止する方向で調整に入った事を明らかにしているが、市場選別の波も同時にヒタヒタと近づいているか。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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