日進月歩
米株式市場が休場のなかで、本日は指数こそ気迷いで小甘かったものの商品市況の上昇期待から商社や資源関連などはなおこの高値圏で更に一段高となっていた。ところで資源といえばこのところまたレアメタル関係の記事が目に付く。
先々週にはクラレと福井大学が水に溶けたレアメタルを短時間に大量に回収できる不織布を開発したという記事を目にしたが、先週には日本化薬がレアメタルそのものを使わない新型の太陽電池に使う独自の新色素を開発したとの報道もなされていた。前者はこれによって海水や工場廃液などからレアメタルを効率的に回収できる事業を出来ると期待、後者はこれによってレアメタル調達リスクから解放されコストも安定するという。
思えばちょうど一年くらい前の当欄でも、芝浦工大などが鉱山廃液中のレアメタルを微生物を使って効率よく回収する技術を開発した旨や、森下仁丹のレアメタル回収バイオカプセル特許の件などを取り上げたが、レアメタル不使用と共に上記の通り回収技術も日進月歩で進んでいる。そのうち広くは海水等からも貴金属回収が期待出来、都市鉱山の範囲も技術革新と共にグンと広がってこようか。