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プラチナ復権

一昨日の日経紙社説には「資源国の輸出規制に警戒を」としてインドネシアの非鉄金属輸出規制等と共に、南アフリカ共和国がプラチナの輸出価格や輸出量の統制を含む国内産業の振興策を検討している旨が載っていた。

近年資源国では各々の事情でこの手の鉱物等の生産や輸出を統制する動きが目立ってきているが、各所利害関係が対立するだけに一筋縄ではいかなそうだ。とはいえ先週の英金属精錬大手ジョンソン・マッセイ発表のプラチナ需給も2014年は引き続き供給不足になるとの予想もあり、漸く復権の片鱗が見えてきたか。

国内外でも昨年まで一頃金とは逆鞘であった相場は再度プラチナ上鞘となり、接近場面があってもすかさず拡大する動きが定着している。ETF市場でも金の主力であるSPDRゴールド・シェアが年初から4割り弱減っているのに対して、世界のプラチナETFは年初から約6割増えているといい今後もこの辺の推移には要注目である。


タブーか否か

さて、そろそろ外も寒くなってきたということで自販機飲料もホットもののラインナップが増えてきたが、本日はチラリと見かけたところで日本コカコーラのホットジンジャーエールなる物が目に留まり思わずコインを入れてしまった。炭酸モノでホットというイメージが湧かずどんなモノかと思ったが、そこそこの喉越しで香りも際立つ意外感があった。

しかし上記のようにコールド飲料をホットで頂くという発想もそうだが、昨年あたりから本来は暖かく頂くものを冷製でというパターンもカレー等始めとしていろいろと増えてきている。この手の温度モノは味自体大きな変化は無いが、変なモノ?といえばこの味も最近はクリームシチュー味のアイスに始まり果ては洗濯柔軟剤の香りのガムまである。

この逆で食べ物味の入浴剤もまたありで縦横無尽というか何でもアリの世界になっているが、欧米では香水等でも凡そその発想自体が湧かない物などをイメージしたモノが昔からあったワケで、漸くこの辺も国際標準に近づいてきたということなのか。


レバレッジ人気

週末の日経紙マーケット面には、東証の売買代金首位が連日「NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」であると出ていたが、本日は前週急騰の警戒感から日経平均が僅かに一服となる中でも相変わらずこのレバレッジ系のETFは日経平均型・TOPIX型共に大商いが続いていた。

指数系ETFといえばあのガンホーの大相場の時にJASDAQ-TOP20が大活況となったのが記憶に新しいが、225系は保ち合いが続いていただけに久し振りである。しかし売買代金が軽く1,500億円を越えるのを見るに信用での参戦も相当数あると思うが、マル信自体がレバレッジであるからレバレッジETFをマル信で臨めば約6倍のレバが効く構図になる。

組成モトはレバが効くように先物への投資で運用しているものの、レバETFをマル信でやるなら日経225ミニやオプションを選択した方がより醍醐味があるとも思えるが、225ラージはとてもリスキーで手が出ないがかと言ってレバ無しのETFではとても物足りないという個人にはこの中間に相当するレバが手頃なのだろうか?

もっともマル信利用の向きは単発でなく何かのカバーであったりヘッジの用であったりで、単位をそろえるのに利用している向きも居ると思うしそれはそれでやはり投資選択肢の広がりを感じるところ。今後様々なハイレバ系の登場もあるかもしれず使い勝手のよさそうな新商品には要注目である。


相次ぐソーシャルメディア上場

さて週明けの日経紙夕刊一面にも出ていた通り、依然として株式市場では新規公開株の初値が高水準の状態が続き人気が継続している模様だが、このIPOといえば直近のビッグイベントでは先のフィイスブック以来の大型上場ということで注目されたツイッター株の上場もあった。

直近では投資助言会社から市場調査の為の未公開株の架空の販売注文があったとして詐欺の疑いで訴えられるなどケチも付いていたが、前評判の高さから注目の初値は45.1ドル、引けは44.9ドルと公募価格の72.69%高と好調なスタートをきることとなった。

ところでこんな上場前の関心の高さから同社上場を前に、証券コードが酷似している米ツイーター社の株が勘違いか否か買い物が殺到し実に15倍もの急騰を演じた珍事もあった。国内でも先のオリンピック東京開催決定後に何故かスーパーのオリンピックがザラバで急騰する珍事があったが、遡ればこの手の面白い現象は幾つも思い出される。

まあその辺はともかくフェイスブックの後にこのツイッターが上場を果たし、LINEも来夏メドの上場がいわれているなど、強大なコミュニケーションインフラであるこれらのソーシャルメディアの代表格の相次ぐ上場で今後時価総額含め勢力図がどう変遷してゆくのかこの辺もまた注目される。


逆行規制

本日の日経紙には薬ネット販売99%越として、昨日政府が大衆薬のインターネット販売で一部品目を規制する薬事法改正案を閣議決定した旨が載っていた。99%越解禁とはいえ、処方薬から転換し原則3年以内の薬や劇薬5品目販売を禁止というもの。

この辺を巡っては厚生省、ネット通販事業者とそれぞれ立場から議論が喧しいが、今回のスピード閣議決定は消費者の利便性向上等といった議論云々よりも、それらを置き去りにし先ず法制化決定ありきという感じで傍目からは強引な封じ込めに映るのは否めないところだろう。

そもそも昨今の対面販売は薬剤師から商品説明されることが稀な現状で、厚生省でこれに関わる向きなど一度自身で試してみたらよかろう。まあこうした現状は百も承知ながらといったところだろうが、診察した医師の判断で出された処方薬を更に対面以外は安全性が保てないという理論も法制化の為の大義名分にしか映らない。規制緩和を謳う一方で斯様な逆行規制はこうした分野でもガラパゴス化を進行させている。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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