逆行規制
本日の日経紙には薬ネット販売99%越として、昨日政府が大衆薬のインターネット販売で一部品目を規制する薬事法改正案を閣議決定した旨が載っていた。99%越解禁とはいえ、処方薬から転換し原則3年以内の薬や劇薬5品目販売を禁止というもの。
この辺を巡っては厚生省、ネット通販事業者とそれぞれ立場から議論が喧しいが、今回のスピード閣議決定は消費者の利便性向上等といった議論云々よりも、それらを置き去りにし先ず法制化決定ありきという感じで傍目からは強引な封じ込めに映るのは否めないところだろう。
そもそも昨今の対面販売は薬剤師から商品説明されることが稀な現状で、厚生省でこれに関わる向きなど一度自身で試してみたらよかろう。まあこうした現状は百も承知ながらといったところだろうが、診察した医師の判断で出された処方薬を更に対面以外は安全性が保てないという理論も法制化の為の大義名分にしか映らない。規制緩和を謳う一方で斯様な逆行規制はこうした分野でもガラパゴス化を進行させている。