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Bean to Bar

本日の日経紙夕刊トレンド&プライスには「チョコ、店で豆から作る」と題して、カカオ豆からチョコレートの製造までを自社で一貫して手掛ける「Bean to Bar」のチョコが注目を集めている旨が出ていた。

当欄では昨年のバレンタインの時期に、「最近はビーン・トゥー・バーが流行り出しワインの如く詳細な産地や農家等を謳っている品が急増〜」と書いているが、同紙にもBase社長のワインと同様に味の違いを楽しむリピーターが多い云々の言葉が書かれており、思えばココが出した渋谷「ミニマル」あたりの流行りに他も触発されたといったところだろうか。

というワケで今や「こだわり高級バーガー店」よろしくこの手の店が首都圏中心に増殖しつつあるが、確かにワインの蘊蓄を語れない下戸でもチョコには目が無くこの辺を極めたい向きも多いだろうし、上場大手も明治が投入したビーン・トゥー・バーの板チョコが1,000万個販売突破!との全面広告が先月の大手紙を飾るなど波が波及しているあたりまだまだ熱は冷めそうにない。


インベストメント・チェーン

昨日の日経紙夕刊一面には「ベテラン投信人気」と題して、昨年は運用歴が5年以上ある投信の買い付け額(設定額)が全体の6割とデータがある08年以降で最高だったと運用実績を積み上げたベテラン投資信託の人気が高まっている旨が載っていた。

NISAやDCなど長期投資が優遇される税制が整ってきた背景もあるものの、一頃の短期ハイパフォーマンスを売りに発売直後から販売停止になるような現象から、昨年の政治イベントを鑑み不確実性への警戒感から信頼できる過去の運用実績重視といった原点回帰といったところだろうか。

とはいえこの18年でダウは2倍、S&P500種は20年で約3倍に上昇した一方でTOPIXはほぼ同水準に甘んじている。まさに失われた20年といったところで、近年は漸く転がしノルマ商品的な販売が鳴りを潜め手数料の見直しも正常化しつつあるが、今後もガバナンスにおいても国際標準に近づき運用会社もその辺が強く問われるようになるかどうか焦点となってくる。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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