骨抜き誘致
本日の日経紙社説には「上場誘致の市場間競争は投資家目線で」と題して、世界の取引所が誘致を競っているものの、こうした競争が上場ルールの緩みなどで一部特殊な体質企業の上場などで質を落とすという例も見られる事等を鑑み、投資家目線で生み出す好循環が市場間競争に勝つ旨の事が書いてあった。
この辺に絡んでは当欄でも先月に取引所ジレンマと題して書いた事があったが、やはりここでも東証に関して親会社の保有比率が高いまま子会社が上場する所謂親子上場の多さがなお残る課題と書かれており、日本の特異な慣行を武器にしてゆくのもそろそろ限界となりそうだ。
斯様に既存の現状はもとより、昨日まで連日年初来安値を更新していたソフトバンクなど親子上場形態をこれから検討とこちらも風当たりの強さが株価にも表れていたとも言えなくもないが取引所も上場している折、自身の営利追究と投資家目線との利害バランスをどう取ってゆくか悩みどころである。