103ページ目   商品先物

商機

過日某外資系の担当者と食事した際にたまたま企業年金の話になったのだが、信託系がGSのGSCI(商品インデックス)連動のファンドを絡めて設定する投信に興味を示す向きが多いとの事であった。

GSはエナジー系に偏向しているが、オルタナティブ投資関係は何処も懸案事項でありそれが上記の関心の高さに現れているのだが、この辺でユニークなものが出てくればビジネスチャンスは大きい物となって来よう。

そうした意味で昨年末にはTOCOMも商品指数上場の意向を示しており今年は一段と進展するだろうが、資金を呼び込むキーを握っている分正念場であろう。


バランス

本日はTOCOM銘柄が全般軟調、シルバーはザラバストップ安とこちらも何時の間にかボラタイルな商品になったものだ。

主力の金も一服となったが、先週末に田中貴金属が発表した昨年の動向指数は、販売が前年比で14.7%減少する一方で買取は同62.1%と大幅に伸びたようである。

そういえば銀座のショップもよく様々な物を持ち込む顧客を多く目にするが、TOCOMや海外勢の煽りにこういった向きが合せているといったところか。

こういった部分で上手く需給バランスを取っているのだろうが、さて目先の軍配は何れに上るだろうか。


資産の位置付け

金が再度直近高値を塗り変え25年ぶりの高値である。

それらを受けTOCOMでもメタル系が早くも?今年の相場?を演じ始め今回も再度スプレッドに注目したいところだが、何れにせよ本年も発行元のないモノが人気化する素地は充分であろう。

この金は特にそうだが株と違い単純指標で見ての実質的な割安割高水準が存在しないだけに思惑が生じ、今年も取組は真贋?拮抗して話題を提供してくれそう。

年末に記したような現象となってくれれば面白くなるのだが。


独壇場

年が明けてもTOCOM銘柄は引続き元気印、本日石油製品の一部なんぞはストップ安からストップ高まで駆け上がるボラタイルな相場場展開であった。

斯様に動いてくれればジョビング派やディーラー勢にとって歓迎される展開であるが、反面取組や板状況からリクイディティーに難有りという面は否めないだろう。

当面新法の影響を受けつつも顧客も逃がしたくはないという環境下であるなら、ある程度のヘッジが効かせられるオプションや指数の早急な展開に期待したいところでもある。


各々の道

本年の当欄が本日よりスタートとなります。本年もどうぞ宜しくお願い致します。

さて昨年はある意味激動であったともいえるが本質的なところはこれからだろうか。取引所、取引員連動型から各々が主要顧客を視野に入れての行動パターンになってくる。

以前も触れたような記憶があるがポイントになってくるのはやはりIRか、何処だかが広報元年云々言っていたが基本的な部分がまだまだ発展途上のような気もする。

今年も業界関係では幾つか年末の十大ニュースにランクインしそうな話が入っているが、さてどうなるやら注目しておこう。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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