111ページ目   商品先物

内と外

ここ円安も追い風となり商品市況はTOCOM、東穀共にストップ高銘柄を幾つか交え上昇機運である。

但し石油製品等のように臨時増しを一月も継続させているような物もあり、取組減少の下に乱高下している現状は如何なものか。設計そのものが失敗しているものはハナから駄目だが、運営や規制要綱も適宜柔軟なオペレーションをしないとこれらと同様になってしまう恐れも内包している。

食い散らかして旨みが無くなれば捨てるポンコツよろしく狙いを付ける資金も過剰に有るという事も認識しなければならない。

青天の霹靂

週末には両主務省が、5/1施行の改正商取法に基づく取引員資格を先ず30社に付与したとの報があったが、とりあえず第一陣という事で順次資格を付与していくのであろうが、たまたまというか一陣に名が挙がって来なかった部分について思惑めいた話も一部にはある。

噂が錯綜しているが同時に世間の思いもよらぬ処から現実味を帯びて来る話も在り暫く目が離せない。

再編

連日活況が続く商品市況だが、今日はソフト物でもアラビカに大きく遅れを取っていた粗糖がストップ高と花火を打ち上げた。

さて粗糖と言えば本日パールエースが保有する塩水港精糖の約半数を三菱商事に売却する旨の発表をしていたが、これでマルハは砂糖事業から撤退する事になる。

以前は双日も粗糖市場で注目された時期があるものの、これが途中で消えパールの動向が注目されるところだが有力事業部が先物市場において鎮火してしまうのは背景に色々あれど何となく寂しい。

異市場合成

WTIは6日続伸、55ドル台を舐めに行き過去最高値に迫る勢いとなっている。TOCOMの活況はもう周知の通りだが昨年登場した時に当欄で触れた事のある「石油ワラント」もなかなかのパフォ−マンスとなっている。5月満期の2回モノは2週間で約2倍化を達成しており、なお上昇途上にある。

TOCOMのアウトライトが怖いという向きでも、こうしたモノと組み合わせれば変則的な合成先物に似た物が組成でき、軟派ながらリスクを低減出来るポジション構築も可能となる。

TOCOMが石油オプション創設にモタモタしている間にこのような物で合成ポジションを考えてみるのも面白いかもしれない。

漸く

本日の時事には同社が主催した商品アナリスト会議におけるTOCOM専務理事の講演が出ていたが、要約は法改正で浄化による利便性向上を謳った物であった。

中でビジネス形態の変貌を挙げていたが、実際プロップやIB等に近い物は既にいろいろなスキームが幾つも構築されている。

他各社判で押したようにコングロマリット論を打出しているが、この辺は逆に何故今迄為されてこなかったのかが不思議と言えば不思議な事の一つである。

クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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