保身と犠牲者
週明けの日経平均は全面高の続伸であったが、そんな中でもやはり今年最大の破綻となったアーバンコーポの影響が大きいのか値下がり率上位にはいまだに不動産株がズラリと並ぶ有様、しかしまあ今年は公募普通社債が此処数ヶ月で3件のデフォルトに陥る等どう見ても異常な事態である。
ホンの一年前にはそれこそ絶好調の決算を計上し紙面を賑わせていた気がするが、最近の関係筋の話では先月「銀行が握る魔のスイッチ」とタイトルにしたように容赦無い剥がしや絞り込みは想像を絶するらしい。
さて一方で週末の時事には商品取引受託会員56社の08年3月期決算が出揃い果たしてというか約7割に相当する39社が純損失を計上、国内商品業界の疲弊ぶりが浮き彫りになっている旨の記事が出ていた。
何れも厳しさ真っ只中の業界であるが、失礼ながら真綿で首というよりも酸素供給を一気にストップという様で一部上場企業がバタバタと消えデフォルト続出を目の当たりに見ているとこちらの方が深刻にも見えるが、そんな折だからか上記企業ではとんでもないディスクロ偽装?が波紋を呼んでいる模様、この辺は後述するが商品業界においてもこうした負の部分が波及しない事を願うばかりである。