84ページ目   商品先物

一遍にやりたい!

さて証券関係者と雑談していた時に取引所関係の話題になったのだが、総合取引所構想案もあってTOCOMの株式会社化に向けての動きもよく把握されていた。

TOCOMといえば昨日も理事会があったが年内に取引時間延長、来年は国際標準の新取引システム切り替えから24時間取引を視野に入れおり、他に情報開示についても水面下では非公開の流れになって来るような動きである。

一部の職にとっては勤務時間の延長でヤレヤレだがそんな事は兎も角、情報開示一つとっても特定委託者保護の下更なるリクイディティーの低下にはならないかと危惧されてしまう。

変革はいいが一度にやるには他との調整、その他慎重に考慮すべき点は未だ幾つもあると思う。


CO2削減商品投資

本日は元気のいいところで東穀の粗糖がストップ高、コーンも昨日のストップ高に続いて続騰とエタノール関連がここ目立っている。

さてこうしたバイオエタノールに関連して先週は、東京スター銀行がこれに関連した市況に連動して将来の受け取り利息が変動する外貨定期預金「エコのチカラ」の取り扱いを開始している。

穀物系はニューヨークの商品先物指数を、非鉄系はロンドン金属取引所現物取引価格を活用するらしいが、新生銀行も昨年のセミナーでエタノール関連に触れたりし商品も本格的に他業種に注目され始めている感じだが、啓蒙の意味含め今後の垣根を越えての多彩な商品の登場に期待したいところ。


矛盾性

本日もそうであったように、このところTOCOMでは金が冴えない展開となっている。

先に下馬評通りECBが利上げし、他の金利上昇観測も金利を生まない特に金へ矛先が向けられているようにも感じるが、そもそもの背景の一つにインフレの芽もある訳でこの辺は相反する点が面白いところでもある。

誰の負債でもない金が持て囃される時期があったかと思えば今は金利が取り沙汰される変遷を感じるが、金といえばスペックとは別なステージで見られていたETFも最近はスペック系の資金流入が観測されており、この辺に対する見方も徐々に変わってゆくのだろうか。


代償

今週は5日が「世界環境デー」であったが、環境保護関連といえば昨今世界的にも注目を集めているのがご存知バイオ燃料だろうか。

当然その原料ともなっているトウモロコシやサトウキビ関連は当該製品の高騰から、転作の影響で他商品の減産にも繋がりこちらも価格への転嫁が継続されており緩やかな分まだあまり実感が湧かないが、事実飲料ほか各食品関連が既にジワジワと値上りし今後もこれらの波及の程度は計り知れない。

6日付けのフィナンシャルタイムズではOPEC事務局長もバイオ燃料ブームに警告を発していたが、エコの代償と纏めるのは簡単でもいろいろと考えさせられる問題だ。


養殖と商品先物

先日金の偽造延べ板に触れたばかりで、これら一連の容疑者が見つかったとの事が大手紙に出ていたが、琵琶湖の方では本物の金の延べ板等を靴箱に隠していた向きが逮捕されたとの報があった。

で、容疑は相続の脱税なのだがその額14億円以上という事で過去4番目らしいが、約32億円の対象額の形成が本業の養殖業に加えて商品先物取引であったという点が注目される。

先月も当欄で「宣伝媒体」としてFX取引の脱税に触れた事があったが、やはり「形態はともあれ一段と表面化する時代へ既に入っている。」と書いておいた通りこの手が出て来た点は注目だろうか。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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