93ページ目   商品先物

委ねる

さてFUTURES PRESSで既報の通り、週末にはアストマックスが三井物産Fの全株取得へ向け最終合意の交渉をしている旨の報道がなされていた。

アストマックスの絡みはそう喧伝されてはいなかったものの、MBFに関しては既に数ヶ月前から某証券の名前が挙がったりし株式売却の思惑は業界人の間では絶えなかった経緯があるが、この年末へ来て漸く結論が見えたという感じか。

ここまで商社系は受託に軒並み進出して来たが、気が付けば中堅下位から順次閉めるなり他へ身を委ねるなりの結果が多い。

この辺の推移は先に触れた大手証券が次期商品業へ進出する件と絡めて一つの興味深いサンプルとなるか。


復活

全般ボンヤリした本日のTOCOMで一際目立っていたのがプラチナ、当限は作られたかどうかリースレートの急騰もあって277円高と暴騰した。

これでは田中貴金属工業も【緊急のお知らせ】として通常とは異なる公表・変更実施の公示も已む無しだろうが、それにしてもこのスプレッドはヤレヤレという感じで、湾岸戦争当時を彷彿させるものであった。

約一週間前には英JMの需給報告早耳で後場から急にストップ安まで叩かれた経緯があり、一般はこれが都合よくテコにされた格好とも取れるが、特定委託者の占有が目立つ主力市場が増えつつある中にあってはこれも或る意味歓迎できるのかもしれない。


ミニ取引

今週週初にはロイターからLMEが電子取引システムの障害で、来週にも予定していた「非鉄ミニ先物」の導入を来月に延期する旨の報道がなされていた。

さてミニ取引といえばTOCOMでも「金ミニ取引」の提案があり、ヒアリングが行われているらしいがこの辺はやはりLMEもシステム上の問題が浮上したようにこれに絡むコスト面含めた懸念が多い。

米国では各種指数の品揃えが標準であるが、国内もミニ株や直近では225先物が上場となっており今後の裾野が注目されようが、結局市場の特性とニーズがキーとなって来るわけでこの辺の充分な把握が要求される。


早耳プロデューサー

昨日は後場からストップ安まで叩かれたプラチナであったが、本日は落ち着きを取り戻し総じてしっかりの展開であった。

その昨日もインペリアルで行われた英JM需給報告の価格見通しがリークされた云々で、後場から場味が急変したとかだが色々な意味で緩いマーケットとつくづく感じる。

そうそうプラチナといえばつい最近までETF発行の話が実しやかに出ていたが、購入保証のベースや工業界への影響を考慮するに普通に考えれば俄かに信じ難い話である。

それにしてもこの手が喧伝されるのは、以前ジュリアンロバートソンが活躍していた時のPGM系に似た物があるとふと思い出した。


侵食

ちょうど2週間ほど前に、野村證券が商品取引に本格参入との件を当欄で採り上げたばかりだが、今週は【商品先物取引業界最新ニュース】でも週初に既報の通り、大和証券が商品取引に本格参入との報道がなされていた。

業界では寧ろこの野村證券よりも早い時期に某取引員絡みでこの大和の話は挙がっていたのだが、以前も記した通り商品へのトライは実質的には二度目か。

ただ今回は一線を退いたスタッフで臨んだ子会社では無く本体で更にその取組も格段の違い、野村共々シュリンクする市場を横目に対照的な裾野の広がりを一方で感じる。

しかしこれで毛色の違う企業や投資家も大挙して参入ということになると、その受け皿の体力も懸念されないわけではない。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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