97ページ目   商品先物

大台の感触

ここ最近の相場から既にコンセンサスは一致していたが遂に金が約26年ぶりに700ドル超えを達成した。

100ドル毎の上昇角度が順次急となり手持ちは喰いたくもなるが、つい最近の600ドル超えのようにあまりバブルな感が漂って来ないところが(売るには)不気味でもある。

確かに近年で見れば相当な上昇であろうが、今晩も銅なんぞは週初に書いた材料からかLMEで8,000ドルの大台を超え、これで年初から80%も急騰した事になる。

ワラント等の短期モノは兎も角、全体で見てゆきたいものだ。


無国籍通貨

さてG・W明けの商品は石油製品や穀物そしてソフト系がストップ安含みの急落をする中で、金やアルミが異彩高を放っていた。

コレクション狙いは多いがやはりこうした相場を見てしまうとショート系は躊躇されるところで、更に中国では銅などの金属輸出抑制に動き出したとの報が入って来ている。

こんな爬行色のままトレンドが出来てしまうか否かだが、何れにせよ為替含めこうした外の部分には注意をはらっておきたいところである。


外から視る

コメ先物不認可の件で今週に入ってからも農水省に抗議文を提出する等の行動を見せている東穀取であるが、時事の「法改正1年」というインタビュー第1回目の中での同取引所理事長コメント一部が印象に残った。

原文は割愛するが、欧米型を煽る姿勢への疑問でファンドの参入に対し敢えて対のマイナス部分も出ているケースを挙げ、合理的な規制や歯止めを掛ける必要性に言及。

また右へ倣えに疑問を持ち、両建てに関しての見解も稀に見る要人にあって常識的な意見である。

立場上からか素直に思った事も書けない連中ばかりであるが、久し振りに普通に最後まで読めた一文であった。


共存限界

本日は周知の通りで、東工取から東穀取まで主力銘柄全てがストップ安という商品全面安商状であった。

今迄各マーケットは不自然な相関関係の中にあっても上昇し続けていたが、為替や債券の流れが変り昨日の株式は今年最大の下げ幅を演じた。

上手く出来たものでその翌日には上記の通りの商品急落であるが、各マーケットの基調転換となった物は各々ファンダメンタルズの裏作用がどのように具現化して来るのかが重要なポイントになってこよう。


牽引商品

昨年の夏頃当欄にてコモディティーを原資産とするGSのワラント発行について触れた記憶があるが、原油・金に続いて今度は銅と大豆がスタートする模様だ。

大豆はポピュラーだが、もう一方の銅は今や国際商品の牽引役となりながらも未だ国内先物には上場していない代物。

いつもの事ながら同社は出すタイミングが絶妙であると思うが、それは兎も角アジア絡みで熱い中、非鉄の主力である同商品の動向には暫し注目してみたい。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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