98ページ目   商品先物

対処療法

相次ぐ製油所火災に煽られ、値幅制限の無い石油製品当限は久し振りに急騰となっていた。

これに限らず依然としてシルバーあたりも急騰が続いているが、こうした高水準なボラティリティーを考慮しTOCOMは制限値段や証拠金制度の見直しをするらしい。

時事の記事にてある役員はこれら絡めて総取組高減少傾向にも言及していたが、それは結果的に上記現象が最後になっただけであって、そもそもの主因は他のインタヴューで発言しているように別なところにあるのは明白。

こうした部分についてもそろそろ策を講じる時ではないかとも思うが。


慣習

本日付けで東穀取は会員に対して、ザラバ移行の希望商品に関するアンケート用紙を発送したとの事。

コメ先物が不認可になった為に暫定的な感もあるが、さてどんな意見が集まるか。

一方、福商では今月から市場活性化対策として定率会費還元キャンペーンを会員各社へ協力要請するらしいが、こうした要請モノも何時まで続ける事が出来るのだろうか。

そのまま当て嵌まる訳ではないが一般の場合、魅力の無い銘柄のコストをゼロにしてくれたところで一向に食指が動かなのが普通だが・・


投資尺度

本日も貴金属や石油製品等、高い物ほど更に高い展開。

当然ながら先月少し触れた取引員株も高く、最近は企業規模や業績云々というより単純に上昇率等における出遅れ感のみで寄付きから急騰する展開となっている。

思うに株式市場活況同様に商品市場が沸く場面が過去あったものの、そうした時の証券株同様の息の長さが今迄取引員株に感じられなかった事が不信感の裏返しであったようにも感じる。

そう考えると昨今の動きは余程物色対象が枯渇してきたか、漸くそうした部分を正当に判断して貰えるようになった証とも取れるがさて何れが本当であろうか?


聖域

コメ先物が不認可とされてから約一週間経ったが、当時はこれが懸念材料とされた取引員株も杞憂に終り数社は年初来高値や上場来高値に躍り出ている。

まあ商品全般がこんな動きでコメ問題が霞むのも頷けるが、それにしても規制緩和という流れの中で67年ぶりの復活がアッサリと蹴られた裏には、旧態依然とした寡占構図が生きている事が浮き彫りになる。

試験上場制度導入以降、何かといろいろある石油製品でさえも紆余曲折後に上場しただけにやはり勢力関係を勘繰る向きも多いだろう。


新年度

さて新年度、本日は取引員各社トップの入社式に於ける一言が時事に幾つか出ていたが、今年の諸氏はどんな想いを抱いてここまで来たのだろうか。

数年前とは層も思想も可也違って来ていると思うのだが、くだらない慣習等は覚えずに独立に必要な知識をどれだけ習得出来るかがポイントであると思う。

また取引員に限らず会社選びは銘柄選び、エクイティーの旨みを頂く為に席を置く輩が居ても今の時代おかしくはないと思うのだが。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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