98ページ目   商品先物

投資尺度

本日も貴金属や石油製品等、高い物ほど更に高い展開。

当然ながら先月少し触れた取引員株も高く、最近は企業規模や業績云々というより単純に上昇率等における出遅れ感のみで寄付きから急騰する展開となっている。

思うに株式市場活況同様に商品市場が沸く場面が過去あったものの、そうした時の証券株同様の息の長さが今迄取引員株に感じられなかった事が不信感の裏返しであったようにも感じる。

そう考えると昨今の動きは余程物色対象が枯渇してきたか、漸くそうした部分を正当に判断して貰えるようになった証とも取れるがさて何れが本当であろうか?


聖域

コメ先物が不認可とされてから約一週間経ったが、当時はこれが懸念材料とされた取引員株も杞憂に終り数社は年初来高値や上場来高値に躍り出ている。

まあ商品全般がこんな動きでコメ問題が霞むのも頷けるが、それにしても規制緩和という流れの中で67年ぶりの復活がアッサリと蹴られた裏には、旧態依然とした寡占構図が生きている事が浮き彫りになる。

試験上場制度導入以降、何かといろいろある石油製品でさえも紆余曲折後に上場しただけにやはり勢力関係を勘繰る向きも多いだろう。


新年度

さて新年度、本日は取引員各社トップの入社式に於ける一言が時事に幾つか出ていたが、今年の諸氏はどんな想いを抱いてここまで来たのだろうか。

数年前とは層も思想も可也違って来ていると思うのだが、くだらない慣習等は覚えずに独立に必要な知識をどれだけ習得出来るかがポイントであると思う。

また取引員に限らず会社選びは銘柄選び、エクイティーの旨みを頂く為に席を置く輩が居ても今の時代おかしくはないと思うのだが。


清算途上

上場している商品取引員株が軒並み昨年来高値を更新している中で、MMGアローズが丸村以来の違約を起こした。

今週に入ってから噂にしてはやけに信憑性のある話が入って来ていたが、やはり火の無いところに・・であった感じである。

トップは以前の受託債務補償基金協会の理事長はじめ協会の要職に就いていた経緯があり、残念な事ではあるが他業界から見ればこうした事も異常な世界に映り、未だ負の清算半ばと云った感じだ。

この手の話では助っ人に名の挙がる取引員も多いが、そういった向きもまたいろいろ複雑な事情ありでこの辺もまた注目していなければならないか。


銀ETF効果

さて日本時間の明け方頃結果が明らかになるFOMC協議であるが、これら先取りした部分もあって貴金属が再度の一斉蜂起である。

貴金属といえば本日からUAEの商品取引所では、中東地域として初めて銀先物の取引がスタートしているが、TOCOMの銀は遂に全限が400円の大台乗せと破竹の勢い。

先行しているプレミアムはETF上場思惑という事で市場はほぼ一致しているのだが、しかし今回の需要家サイドの風当たりはまるで我が国のコメ先物を見ているようでもある。

政治色もあろうがSECの采配、上場確保となってもまた主力であるところの金のETF上場時に見られたような天井形成になるや否や、いろいろと注目すべきところは多い。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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