99ページ目   商品先物

慣習

取引所合併論議で何かと話題に挙がる中部商取だが、それはさておき本日の鉄スクラップの新甫は23枚にとどまった。

全限でも100枚に満たない商いと寂しい限りだが、取り組みも当初より約8割減少とさすがに何か手段を講じなくてはならない気運がチラホラ出てきそうなものである。

軽油もそうだが市場設計云々の話が先行しても、所謂商慣習という部分のハードルが高い物は厄介で、欧米並みの機敏さに乏しい国内ではそれは寧ろ商品選定の段階で熟慮すべきであった事と思う。


井の中の蛙大海を知らず

さてリアルトレードやバーチャルトレードをやっている各社の昨年度ランキングや、それに関るセミナー告知やインタビューを目にするが少なからずも業界を知っているセミプロ的な参加者から、最近は本当に裾野が広がっている印象を受ける。

加えて資金管理やストラテジーもシッカリとしている上位入賞者の存在は、啓蒙効果も含めて喜ばしい限りである。

先物取引に対してまことに幼稚な認識から、未だにハナから否定的な表現を目にする事があるが、実際利益を上げているこうした現状を先ず認識すべきだろう。


休止という名目

久し振りにTOCOMの相場表一覧を見たら以前と配列が違う印象を受けたが、なるほど最終限月も落ちて軽油が無くなっていた。

鳴り物入りで登場しても消えるときはヒッソリと寂しいものだが、これに限らず今後取引所の合併その他の事情に絡んでこうした道を辿る商品も幾つか出て来よう。

誰が見ても上場している事自体おかしいものは、株式の個別銘柄同様に何か裏があるのだろうと思うのが普通であるし、実際そうなのかもしれない。

ところでオプションは・・・


気回し

今日は爬行色の展開となった石油製品市場であったが、依然ファンド系の玉が市場を席捲しており、昨日の大量売りから本日は再度まとまった買い物を入れたりと目まぐるしい。

とはいえこの手はよくマッチポンプ的な物があったりするのが珍しくないが、まあその辺はさておき海外勢の取引増加傾向は依然続いているようだ。

最近の時事で、投資ニーズは高いが使い勝手の悪い仕組も多く戸惑いや不信感が足かせになっている面もあるとの旨を見かけたが、意外にやりたい放題できる「おいしい使い勝手」が出来る市場になっているかもしれない。


先物寄与度

週が明けて商品市場の方は海外市場の?鬼の居ぬ間に・・?ではないが再度急騰モードである。

そうかと思えば株式市場の方は依然低迷から抜け出せないままである。

どうも立会いを遅くしてから別な「取り方」に方向が向かってしまっているようだが、高いとはいえ商品の方も脆弱性を孕んでいるということには変わりが無いだろう。

双方共に中途半端な水準でロングした向きが回転するか否かだが、均衡の崩れには注意したいところ。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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