99ページ目   商品先物

清算途上

上場している商品取引員株が軒並み昨年来高値を更新している中で、MMGアローズが丸村以来の違約を起こした。

今週に入ってから噂にしてはやけに信憑性のある話が入って来ていたが、やはり火の無いところに・・であった感じである。

トップは以前の受託債務補償基金協会の理事長はじめ協会の要職に就いていた経緯があり、残念な事ではあるが他業界から見ればこうした事も異常な世界に映り、未だ負の清算半ばと云った感じだ。

この手の話では助っ人に名の挙がる取引員も多いが、そういった向きもまたいろいろ複雑な事情ありでこの辺もまた注目していなければならないか。


銀ETF効果

さて日本時間の明け方頃結果が明らかになるFOMC協議であるが、これら先取りした部分もあって貴金属が再度の一斉蜂起である。

貴金属といえば本日からUAEの商品取引所では、中東地域として初めて銀先物の取引がスタートしているが、TOCOMの銀は遂に全限が400円の大台乗せと破竹の勢い。

先行しているプレミアムはETF上場思惑という事で市場はほぼ一致しているのだが、しかし今回の需要家サイドの風当たりはまるで我が国のコメ先物を見ているようでもある。

政治色もあろうがSECの采配、上場確保となってもまた主力であるところの金のETF上場時に見られたような天井形成になるや否や、いろいろと注目すべきところは多い。


閉所式

さて横浜市長選は本日午前に開票され現職の無所属、中田氏が再選を果たす事となったが、一方その横浜でひっそりと横浜商品取引所の閉所式が執り行われた。

周知の通り東京穀物商品取引所と合併の運びとなっているのだが、これで110余年の歴史に幕を下ろす事となる。

昨年少し触れた時は「かねがね関係各位より要請の出ていたリクイディティーが機能していない商品の引継ぎをどう処理するのか注目される。」としたが、スライドする商品の本日の出来高はどうであろう。

カウボーイも別なところでこの辺について本日触れているが対応の遅れが何とも残念である。


慣習

取引所合併論議で何かと話題に挙がる中部商取だが、それはさておき本日の鉄スクラップの新甫は23枚にとどまった。

全限でも100枚に満たない商いと寂しい限りだが、取り組みも当初より約8割減少とさすがに何か手段を講じなくてはならない気運がチラホラ出てきそうなものである。

軽油もそうだが市場設計云々の話が先行しても、所謂商慣習という部分のハードルが高い物は厄介で、欧米並みの機敏さに乏しい国内ではそれは寧ろ商品選定の段階で熟慮すべきであった事と思う。


井の中の蛙大海を知らず

さてリアルトレードやバーチャルトレードをやっている各社の昨年度ランキングや、それに関るセミナー告知やインタビューを目にするが少なからずも業界を知っているセミプロ的な参加者から、最近は本当に裾野が広がっている印象を受ける。

加えて資金管理やストラテジーもシッカリとしている上位入賞者の存在は、啓蒙効果も含めて喜ばしい限りである。

先物取引に対してまことに幼稚な認識から、未だにハナから否定的な表現を目にする事があるが、実際利益を上げているこうした現状を先ず認識すべきだろう。


クラウディア

大学卒業後、大手取引員法人部から大手証券事業法人部まで渡り歩き、その後に投資助言関連会社も設立運営。複数の筋にもネットワークを持ち表も裏も間近に見てきた経験で、証券から商品その他までジャンルを問わない助言業務に携わり今に至る。

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